鉄建建設株式会社 建設技術総合センター研修棟/研究管理棟
ニチハ株式会社

Designer's Voice ~サイディングの可能性~

訪れた方に好印象な
研修・研究施設へ

Nichiha Designer's Voice vol.17

千葉県成田市 研修・研究施設鉄建建設株式会社 建設技術総合センター
研修棟/研究管理棟

研修・研究施設の外壁改修工事にニチハMARCシステム(外断熱・専用ブラケット工法)をご採用いただいた施工例をご紹介します。

  • 鉄建建設株式会社
    建築本部 設計統括室 建築設計部 意匠設計グループ
    山口 瑛人 様

会社創立80周年記念事業として、外壁の改修を実施

ニチハ

今回は建設技術総合センターにある2つの棟にサイディングを採用いただきました。外壁の改修に至った経緯からお聞かせいただけますでしょうか。

山口

当社は土木工事と建築工事を行う建設会社で、鉄道工事を得意としています。建設技術総合センターは、技術向上や研究開発、社員の研修・訓練を担う施設です。 鉄道会社や建設業他社など外部の研修にも広く使用されています。今回改修を行った研修棟と研究管理棟は築約30年のRC造建築物で、外壁にはラスタータイルを使用しており、 改修はこれまでほとんど実施していませんでした。2024年に会社創立80周年を迎えるにあたり、記念事業として建設技術総合センターにある建物を、環境に配慮した設計、 ICT機能の充実や機能集約、バリアフリー化をすることで、外部の利用者の方にも安心して、快適にお過ごしいただけるための改修に取り組みました。外壁の改修はその一環です。

ニチハ

当初はどのような改修を考えていらっしゃいましたか。

実体験型の安全研修を行う研修棟。

山口

まずは断熱を外にするか内にするかを考え、内側にすると室内の有効面積が減ってしまいますので外断熱に決定しました。外壁材メーカーの選定をする中で、 社内の他チームよりニチハさんのMARCシステムはどうかという提案があり、採用を検討しました。

ニチハ

社内の方からのご提案だったのですね。ありがとうございます。サイディングを検討するにあたって、心配な点などはございましたか。

山口

現地は風の強い地域でしたので、耐風圧は気になりましたが、事前にニチハさんが耐風圧の計算や引張荷重確認試験をして、既存外壁の適性診断をしてくださり、 問題ないことがわかりましたので安心して採用できました。

施工のしやすさと短工期を実現するMARCシステムを採用 明るい印象の研修・研究施設に

ニチハ

今回はニチハのMARCシステム(外断熱・専用ブラケット工法)を採用いただきました。施工に関してはいかがでしたでしょうか。

山口

断熱によって外壁がふけることを想定して、アンカーの本数が少なく、不陸の調整が行いやすい外断熱・専用ブラケット工法を採用させていただきました。 施工しやすく、工期も短かったなという実感があります。

ニチハ

施工において苦慮された点はございましたか。

施工中の様子。

山口

仕上げの外壁がふけてくることを念頭において、既存のサッシとの取り合わせの計画を、現場をまわり、現場スタッフと擦り合わせながら、板金を伸ばして調整を行いました。 特に研究管理棟は、室外機の設備との干渉から断熱材を使用せずに納める箇所もありましたが、総じて壁がふけた時の見え方に配慮を行いました。

ニチハ

サイディングの選定理由についてもお聞かせください。

山口

当社のコーポレートカラーが赤と青なので、青をメインで使用したいと考えていました。採用させていただいたCOOLメモリアのネイビーはイメージにぴったりでした。 また、改修するにあたって明るい印象にしたかったので、ネイビー以外の部分にはホワイトを選びました。サイディングの良さのひとつに、実際に使うものと同じサンプルが 見られるというのがありますよね。届くのも早かったので、いろいろと試したり検討したりできたのが嬉しいポイントでした。

ニチハ

サイディングは選ぶ楽しさもありますよね。仕上がりについてはいかがでしょうか。

光触媒コートが高いセルフクリーニング機能を発揮するCOOL メモリア ホワイト。

山口

イメージよりもさらに綺麗になったなと感じました。センターの方も「明るくなった」と喜んでくださったのでよかったです。

「環境配慮」の時代に適したオフセットサイディング

ニチハ

弊社のサイディングについて、評価いただいた点についてお聞かせください。

山口

サイディングはS造で使用するものというイメージがありましたが、今回使用してみて、外壁建材としてRC造にも適していると思いました。また、採用の決め手のひとつ となったのがオフセットサイディングです。CO2固定量の証明書を発行していただいたことで、環境貢献度を数値で見える化することができ、社内への説得力が格段に アップしました。環境配慮は社内的にもキーワードになっていますし、この場所にお越しになる外部の方へのアピールにもなりました。

ニチハ

オフセットサイディングはまさに環境に配慮した外壁です。知っていただき、嬉しく思います。

改修を経て明るい印象に。

山口

研修棟ではZEB認証を、研究管理棟ではZEB Ready認証を取得しておりますので、オフセットサイディングの採用はその点でもぴったりだと思いました。最近ではいろんな企業様が環境配慮に取り組んでいらっしゃいます。見学にいらした外部の方に、その一例としてお見せできるいい機会になったのではないかと思います。

ニチハ

弊社のサイディングに関して、ご意見やご要望などはありますでしょうか。

山口

S造でのZEB取得のための改修工事のお話も案件として出てきています。外断熱した場合に対応できる工法の開発にも期待しています。

ニチハ

弊社のサイディングは今後も活用いただけそうでしょうか。

鉄建建設株式会社様の大阪支店にてお話を伺いました。

山口

今回のようなRC造の場合は使用しやすいのでぜひ活用していきたいです。今後はマンションの改修などに採用されることが増えそうだなと思いました。

ニチハ

さまざまな物件でご検討いただければと思います。本日は貴重なお時間をありがとうございました。