新築屋外用 ニチハ耐力面材『あんしん』 商品特長


総合性能

『あんしん』は、各種性能面でバランスが良く総合性能に優れた材料です。

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防耐火性

『あんしん』は、準不燃材料認定を取得。万が一の火災時にも『あんしん』です。

  • 国土交通大臣認定準不燃材料 QM-0457(両面アクリル系樹脂塗装/パルプ・けい酸質混入セメント板)

燃焼実験

耐力面材には構造用合板やOSBなど木質系のものがあります。これらと比較して、『あんしん』は準不燃材料ですので、万が一の火災時に『あんしん』使用部分で屋内へ火炎が達する時間を延ばすことができます。

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耐震性

『あんしん』は、高い壁倍率で地震や台風時の外力から建物を守ります。

『あんしん』は、大壁仕様で壁倍率 2.5、2.9、4.4、5.0、大壁床勝ち仕様(3尺幅限定)で壁倍率 2.5、3.2、大壁床勝ち仕様(メーター幅限定)で 壁倍率 2.5、2.8 を取得しました。

仕様 壁倍率 認定番号
大壁仕様/木造軸組耐力壁 2.5 FRM-0233
2.9 FRM-0173
4.4 FRM-0458
5.0 FRM-0425

仕様 壁倍率 認定番号
大壁床勝ち仕様(3尺幅限定)/
木造軸組耐力壁

2.5 FRM-0457
3.2 FRM-0456
大壁床勝ち仕様(メーター幅限定)/
木造軸組耐力壁

2.5 FRM-0497
2.8 FRM-0496

img_taishin01.gif 壁倍率の数値が高いと、同じ壁面積で耐え得る力が強いことになります。同じ間取りプランならば、30×90mmの片筋かいを使用した建物よりも、地震や台風に余裕を持って備えられます。
また、壁倍率の数値が高いことにより、壁の面積を少なくすることが可能になり、窓を広くとるなど間取りプランの自由度が増します。

※1 壁倍率5.0は鋼板取り付け仕様です。

面内せん断試験 ー筋かいと『あんしん』の比較ー

『あんしん』は、一枚で筋かい二本以上の耐力があります。

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建物には様々な荷重や外力がかかります。そこで、地震や台風時の水平荷重に対して抵抗するのは「耐力壁」です。
従来、耐力壁には筋かいが用いられてきましたが、接合部に力が集中することや引っ張り側の力に対して抵抗力が低下する欠点があります。一方、『あんしん』はどちらからの力が加わっても荷重を分散させるので安心です。
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耐久性

『あんしん』は、建物を長持ちさせる耐久性が魅力です。

耐力面材は、長期間荷重に耐える必要性がありますので、製品には耐久性が必要です。『あんしん』は耐久性を評価する、耐凍結融解性、耐透水性で優れた性質を示します。

耐凍結融解試験

『あんしん』は基材の剥離や膨れなどの外観上の変化はほとんどなく、他社の耐力面材に比べ耐凍結融解性能に優れていることがわかります。

試験方法:
各種耐力面材の小口より吸水をさせ凍結と融解を10回繰り返す。

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耐透水性能(表面)

『あんしん』は他社品に比べ、透水量が少ないことがわかります。施工時の雨濡れなどに対し優位性があります。

試験方法:各種耐力面材の表面からの透水量を比較。(下の写真は試験2時間後の状態です)

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材料名 『あんしん』 OSB 構造用合板
透水量(ml) 経過時間 15分 0.18 5以上 5以上
120分 1.09 5以上 5以上
※数値は各4体の平均値。但し、1体でも5ml以上となった場合は、5ml以上と表記している。
 
 

透湿性

『あんしん』は、優れた透湿性で壁内結露の発生を防ぎます。

透湿性試験(ウォーターバス)

壁の内部に発生する結露は、土台や柱、壁などを腐らせかねない建物の大敵です。しかし、湿気をよく通す耐力面材を使えば、この結露による腐食を防ぐことができます。 『あんしん』は、壁の内部の湿気をスムーズに放出し、結露の発生を最少限に抑えます。

試験方法:水温90℃以上にしたウォーターバスの上に試片を置き、さらにその上にガラス容器をのせて、10分間の結露状態を比較。
(試験板サイズ:220×220mm)

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材料名 『あんしん』 OSB 構造用合板
くもり始め 2.0分 3.0分 4.0分
水滴の確認 4.0分 10分経過しても未確認 10分経過しても未確認

耐朽性

『あんしん』は、高い耐朽性で建物を長持ちさせます。

耐朽性試験

長い年月を経過した建物は老朽化が進み、その耐久性は徐々に低下していきます。高い耐朽性を誇る『あんしん』を使用すれば、長期間にわたって建物を守ることができます。

試験方法:
耐朽性試験は、JIS K-1571(2004)「木材保存剤の性能試験」に準じて、3週間後の供試体の重量減少率を評価。
重量減少が小さいほど、耐朽性が高い。

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耐蟻性

『あんしん』は、優れた耐蟻性でシロアリの侵入を防ぎます。

耐蟻性試験

木材やプラスチックだけでなく、ときにはコンクリートや金属まで食害し、建物に大きな被害を与えるシロアリ。 『あんしん』なら、シロアリが発生しにくい環境をつくり、その侵入を未然にシャットアウトすることができ、重量減少や食害がほとんどありません。

試験方法:
耐蟻性試験は、JIS K-1571(2004)「木材保存剤の性能試験」に準じて、3週間後の供試体の重量減少率、兵アリの死亡率、目視による評価。兵アリの死亡率が高いほど、耐蟻性が高い。

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耐衝撃性

『あんしん』は、強い衝撃から建物を守ります。

耐衝撃性試験(落錘)

地震や台風などの天災が起こると、建物に予測できない負荷が掛かることもあります。たとえば、突風で飛ばされたガラスや家財が外壁に衝突したり、ブロック塀が倒れ掛かるなどの被害も起こりかねません。 そんなとき、高い衝撃性を持つ『あんしん』なら、局部的に起こる大きな衝撃からも建物を守ることができます。

試験方法:
1kgのおもりを、試片が完全に亀裂するか、顕著に陥没するまで1100mmの高さから落下させ、その落下回数で耐衝撃性を評価。(試験板サイズ:400×500mm)
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材料名 『あんしん』 他社品A 他社品B 他社品C
試験前 img_shougeki02.jpg img_shougeki03.jpg img_shougeki04.jpg img_shougeki05.jpg
試験後 img_shougeki06.jpg img_shougeki07.jpg img_shougeki08.jpg img_shougeki09.jpg

材料名 『あんしん』 他社品A 他社品B 他社品C
落下回数 6回 10回 2回 3回
破壊状況 陥没 陥没 完全に破断 完全に破断

環境性

『あんしん』は、石綿不使用だから施工される方や住まわれる方に『あんしん』です。

『あんしん』はホルムアルデヒド発散建築材料に含まれていないので規制の対象外となり、制限無く使用できます。
『あんしん』はクロルピリホスや石綿を添加していないので安心して使用できます。
他のVOC(トルエン、キシレンなど)についても問題はありません。
より詳しくお知りになりたい方は、最寄りの弊社営業所にご連絡いただき、SDS(安全データシート)をお取り寄せご確認ください。

施工性

『あんしん』は、施工のしやすさも魅力です。

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必要な工具

  • 木工用ののこぎりや集じん丸ノコで切断できます。集じん丸ノコ使用時は集じん機の使用をお勧めします。
  • くぎ打ちは、エアネイラ・金づちのどちらでも作業できます。
  • 防水紙の施工は、ステープルなどをご使用ください。
推奨工具マックス(株)製
くぎ くぎ打ち機 ステープル 対応機
FC50V8(N50)
FCP50V8(N50)
FC65W1(N65)
常圧コイルネイラCN-565CG
常圧コイルネイラCN-665S2
高圧コイルネイラHN-50N4(D)
高圧コイルネイラHN-65N4(D)
T3-6M
(肩幅12mm、足長さ6mm)
TG-Z4(充電タッカ)
TH-V2(ハンマタッカ)

軸組の仕様と留め付けの仕様

  • 大壁仕様 壁倍率2.5
□ 軸組仕様
柱、土台、梁、胴差
および桁
105×105mm以上
間柱 見付幅30×奥行き60mm以上
継手間柱 見付幅45×奥行き60mm以上
胴つなぎ 45×45mm以上
□ 留め付け仕様
くぎ N50
間隔 外周部125mm以下、
中通り部200mm以下
縁端距離 15mm程度(くぎ打ちラインを目安)

  • 大壁仕様 壁倍率2.9
□ 軸組仕様
柱、土台、梁、胴差
および桁
105×105mm以上
間柱 見付幅30×奥行き60mm以上
継手間柱 見付幅45×奥行き60mm以上
□ 留め付け仕様
くぎ N50
間隔 外周部100mm以下、
中通り部200mm以下
縁端距離 15mm程度(くぎ打ちラインを目安)
注意事項
※壁の高さ方向に継手を設けないでください。
 (継手を設けると耐力壁になりません。)

  • 大壁仕様 壁倍率4.4
□ 軸組仕様
柱、土台、梁、胴差
および桁
105×105mm以上
間柱 見付幅30×奥行き105mm以上
柱の間隔 910mm(芯々寸法)
柱と間柱の間隔 455mm(芯々寸法)
間柱の取り付け 上部は大入れの上くぎN75を2本斜め打ちまたはほぞ差しとし、下部は突き付けは大入れの上くぎN75を2本斜め打ち
上部横架材と
下部横架材の
内法寸法
2,315mm以上2,880mm以下
□ 留め付け仕様
くぎ N65またはNZ65
間隔 外周部75mm以下、
中通り部200mm以下
縁端距離 25mm(±3mm)
面材のかかり代 柱、梁、胴差および桁に50mm以上
注意事項
※壁の高さ方向に継手を設けないでください。
 (継手を設けると耐力壁になりません。)

      • 大壁仕様 壁倍率5.0(鋼板取り付け仕様)
      □ 軸組仕様
      柱、土台、梁、胴差
      および桁
      105×105mm以上
      間柱 見付幅30×奥行き105mm以上
      柱の間隔 910mm(芯々寸法)
      柱と間柱の間隔 455mm(芯々寸法)
      間柱の取り付け 上部は大入れの上くぎN75を2本斜め打ちまたはほぞ差しとし、下部は突き付けまたは大入れとし、くぎN75を2本斜め打ち
      上部横架材と
      下部横架材の
      内法寸法
      2,315mm以上2,925mm以下
      □ 留め付け仕様
      くぎ N65またはNZ65
      その他 めっき鋼板(品番:FA4000)
      間隔 外周部75mm以下、
      中通り部200mm以下
      縁端距離 15mm(±3mm)
      面材のかかり代 柱、梁、胴差および桁に50mm以上
      注意事項
      ※壁の高さ方向に継手を設けないでください。
       (継手を設けると耐力壁になりません。)

          • 大壁床勝ち仕様 壁倍率2.5(3尺幅限定)
          □ 軸組仕様
          柱、土台、梁、胴差
          および桁
          105×105mm以上
          間柱 見付幅27×奥行き60mm以上
          継手間柱 見付幅45×奥行き60mm以上
          柱と間柱の間隔 455mm(芯々寸法)
          継手間柱と間柱の
          間隔
          455mm(芯々寸法)
          上部横架材と
          下部横架材の
          内法寸法
          2,315mm以上2,925mm以下
          □ 留め付け仕様
          くぎ N50またはNZ50
          間隔 外周部125mm以下、
          中通り部200mm以下
          縁端距離 15mm(±3mm)
          面材のかかり代 柱、梁、胴差および桁に50mm以上、受材に38mm以上、継手間柱に20mm以上
          注意事項
          ※壁の高さ方向に継手を設けないでください。
           (継手を設けると耐力壁になりません。)

              • 大壁床勝ち仕様 壁倍率3.2(3尺幅限定)
              □ 軸組仕様
              柱、土台、梁、胴差
              および桁
              105×105mm以上
              間柱 見付幅27×奥行き60mm以上
              継手間柱 見付幅45×奥行き60mm以上
              柱と間柱の間隔 455mm(芯々寸法)
              継手間柱と間柱の
              間隔
              455mm(芯々寸法)
              上部横架材と
              下部横架材の
              内法寸法
              2,315mm以上2,925mm以下
              □ 留め付け仕様
              くぎ N50またはNZ50
              間隔 外周部100mm以下、
              中通り部200mm以下
              縁端距離 15mm(±3mm)
              面材のかかり代 柱、梁、胴差および桁に50mm以上、受材に38mm以上、継手間柱に20mm以上
              注意事項
              ※壁の高さ方向に継手を設けないでください。
               (継手を設けると耐力壁になりません。)

                  • 大壁床勝ち仕様 壁倍率2.5(メーター幅限定)
                  □ 軸組仕様
                  柱、土台、梁、胴差
                  および桁
                  105×105mm以上
                  間柱 見付幅27×奥行き60mm以上
                  継手間柱 見付幅45×奥行き60mm以上
                  柱と間柱の間隔 500mm(芯々寸法)
                  継手間柱と間柱の
                  間隔
                  500mm(芯々寸法)
                  上部横架材と
                  下部横架材の
                  内法寸法
                  2,315mm以上2,925mm以下
                  □ 留め付け仕様
                  くぎ N50またはNZ50
                  間隔 外周部125mm以下、
                  中通り部200mm以下
                  縁端距離 15mm(±3mm)
                  面材のかかり代 柱、梁、胴差および桁に50mm以上、受材に38mm以上、継手間柱に20mm以上
                  注意事項
                  ※壁の高さ方向に継手を設けないでください。
                   (継手を設けると耐力壁になりません。)

                      • 大壁床勝ち仕様 壁倍率2.8(メーター幅限定)
                      □ 軸組仕様
                      柱、土台、梁、胴差
                      および桁
                      105×105mm以上
                      間柱 見付幅27×奥行き60mm以上
                      継手間柱 見付幅45×奥行き60mm以上
                      柱と間柱の間隔 500mm(芯々寸法)
                      継手間柱と間柱の
                      間隔
                      500mm(芯々寸法)
                      上部横架材と
                      下部横架材の
                      内法寸法
                      2,620mm以上2,925mm以下
                      □ 留め付け仕様
                      くぎ N50またはNZ50
                      間隔 外周部100mm以下、
                      中通り部200mm以下
                      縁端距離 15mm(±3mm)
                      面材のかかり代 柱、梁、胴差および桁に50mm以上、受材に38mm以上、継手間柱に20mm以上
                      注意事項
                      ※壁の高さ方向に継手を設けないでください。
                       (継手を設けると耐力壁になりません。)