2025.01.16

目隠しフェンスと植栽でファサードを彩る! おしゃれなエクステリアの使い方

自宅の敷地が道路に面していたり、隣家との距離が近かったりする場合、外からの視線が気になります。エクステリアは住まいの外観をおしゃれに演出する際の重要な要素であると同時に、住む人のプライバシーを守る役割も果たしてくれます。
本記事では、目隠しをしつつもおしゃれに見せるエクステリアの使い方についてご紹介します。

建物の顔ともいえるファサードについての詳細は、下記記事もご参照ください。
⇒「ファサードとは?おしゃれな第一印象を演出する壁のデザイン

目隠しフェンスなどのエクステリアでプライバシーを守る

エクステリア

外からの視線に対して自宅のプライバシーを守るアイテムとして目隠しフェンスがあります。

目隠しフェンスとは、家の周囲を通りがかった人からの視線を遮るために設置する、背の高いフェンスのことをいいます。

目隠しフェンスは設置方法や選び方によって機能性とデザイン性を両立できます。門扉、アプローチ、照明などを組み合わせて、外からの視線を上手にコントロールしましょう。

目隠しに使うエクステリアの種類

ここでは目隠しフェンスも含め、目隠しに使われる主なエクステリアの種類についてご紹介します。それぞれの違いを知って、ご自宅に合った計画を立てましょう。

●フェンス、門扉

エクステリア

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フェンスは敷地の境界や庭を囲む際に多用されます。置くだけのタイプは設置が簡単なので、初心者でも取り扱いやすいのが魅力です。すでに施工済みのエクステリアに後から追加できるタイプなら、柔軟なリフォームプランにも対応可能です。高さや素材、デザインの選び方次第で、景観を壊さずに視線もしっかり遮れます。適切なフェンスの高さ(一般的に1.5m〜1.8m程度)にすることで、プライバシーを守りながら外からの圧迫感を軽減しましょう。

また、門扉もプライバシー対策だけでなく、防犯性を向上させる役割を果たします。デザイン性の高い門扉を選べば家の「顔」としてファサードの印象がおしゃれに仕上がります。

●植栽

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植栽というのは低木や花などを植えて外構や庭をデザインすることです。植栽を取り入れることで自然な雰囲気と目隠しの機能が両立できるメリットが生まれます。例えば、フェンスの前に低木や花を配置すれば堅苦しい印象が和らぎ、目隠しの役割を果たすと同時におしゃれなエクステリアが完成します。植物の成長に伴って視線を遮る効果が違和感なく発揮できるのも特徴です。

シマトネリコ、ソヨゴといった常緑樹は通年で葉をつけるため、目隠しの効果が高い植栽としておすすめです。また、剪定を工夫すれば目隠しだけでなく、おしゃれなデザインにすることも可能です。季節の花や低木を組み合わせるなどして、外構全体に華やかさを加えましょう。

エクステリアによる目隠しの注意ポイント

エクステリア

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ここでは、エクステリアによる目隠しを計画する際の注意ポイントについてご紹介します。

●植栽は目的に応じた樹種を選ぶ
エクステリアに植栽を取り入れる場合は、樹種の違いを理解しておくことが重要です。例えば、通年で葉を付ける常緑樹は目隠しとして高い効果を発揮します。特に道路沿いのリビング前など、常に視線を遮りたい場所にはおすすめです。

一方、落葉樹は紅葉等の季節感を楽しめるのがメリットです。目隠しフェンスと組み合わせれば冬場でも程よく視線を遮れるデザインが実現します。ただし、成長が早い植栽は頻繁にお手入れしなければならなくなることも予想されます。定期的なお手入れが必要な植物を選ぶ際は、水やりや剪定の手間も考慮しておきましょう。

●目隠しが高すぎると逆に防犯上危険な場合も
プライバシーを重視するあまり、目隠しフェンスや植栽を高くしすぎると、逆に防犯性を損ねてしまうことがあります。高さが2メートルを超える目隠しの場合、周囲から泥棒や不審者の姿が見えにくくなってしまうのです。そのため、適切な高さ(1.5〜1.8m程度)を保ちながら、植栽やフェンスの隙間を工夫するのがポイントです。

また、高さのあるフェンスや密集した植栽は、風通しや日当たりを悪くしてしまうこともあります。家の中が暗くなったり湿気がこもったりしないよう、隙間を適度に空けるデザインにすることも心がけましょう。

●周辺環境に配慮する
エクステリアは住宅の外観だけでなく、近隣環境や通行人の視界にも影響を与えるため、周囲に配慮することが必要です。例えば、道路に面した場所では目隠しが車や歩行者の視界を妨げないように配置するなどです。また、隣家との境界に植栽を配置する場合は枝や根が隣地に侵入しないよう、設置場所や樹種を慎重に選ぶ必要があります。

地域によってはフェンスの高さや外観のデザインに制限が設けられていることもあります。そのため、施工前に自治体の規制や条例をチェックすることが大切です。もし、不安な場合は専門業者に相談してみましょう。

エクステリアスタイルの種類

エクステリア

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ここでは、主なエクステリアスタイルの種類についてご紹介します。お好みのデザインや建物の外観に合わせてコーディネートし、おしゃれなエクステリアの設置を計画しましょう。

●シンプル
シンプルスタイルは無駄を省いたミニマルなデザインが特徴で、どんな建物にも合わせやすい万能なエクステリアといえます。装飾の少ない目隠しフェンスや門柱、植栽を取り入れることで、すっきりとした印象となります。色使いはモノトーンやニュートラルカラーが多く、機能性を重視したデザインが中心です。

人気があるのはアルミ製の目隠しフェンスや、直線的なデザインの門扉です。樹種としてはオリーブやシマトネリコなど、比較的簡単に手入れできるものがよく合います。

●ナチュラル
ナチュラルスタイルは自然素材や植栽を豊富に取り入れ、温かみのある雰囲気を持ったデザインが魅力です。木材や自然石などの素材を使ったエクステリアアイテムや、植栽をメインに構成されたデザインとなっています。目隠しとして植栽を活用するとプライバシー対策と景観美が両立できます。

ナチュラルスタイルは植栽と相性が良く、外構全体に自然の風合いを取り入れる際に最適です。常緑樹や低木、季節ごとの花を組み合わせれば、視線を遮りながら四季の変化が楽しめます。

●スタイリッシュ
洗練されたデザインが特徴のスタイリッシュタイプは、モダンな住宅や都会的な雰囲気の演出にぴったりです。コンクリートやアルミなどのモダンな素材を使うことで、直線的で無駄のないデザインを実現できます。洗練された高級感を生み出すため、配色はグレーやブラック、ホワイトなどが多用されます。金属製の目隠しフェンスや背の高いスリットフェンスも人気です。植栽をプラスする場合はシンボルツリーとしてオリーブやヤシの木を取り入れるとおしゃれ度がアップします。

●和風
日本の伝統的な美を取り入れた和風スタイルは落ち着きのあるデザインが特徴です。和風建築の住宅や自然環境と調和する外構によく合います。定番は石庭や砂利を敷いて竹や木材を使用したフェンスです。

植栽としてはモミジや竹、松などの樹種が用いられることが多く、これにより四季折々の風情が楽しめます。竹垣や木製の目隠しフェンスを取り入れれば、圧迫感を軽減しつつ和の趣を演出することが可能です。また、アクセントに灯籠や小さな池を加えることで和の雰囲気をより強調できます。

おしゃれなエクステリアにするポイント

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ここでは、エクステリアをワンランクアップさせるためのポイントをご紹介します。少し工夫するだけで各段にデザイン性が向上するので、ぜひ取り入れてみてください。

●照明で演出する
エクステリアに照明を加えると夜間のデザイン性と機能性が飛躍的に高まります。照明は「見せたい部分」を際立たせ、空間に奥行きと立体感を生み出すのにぴったりです。具体的には下記のような照明器具がおすすめです。

・スポットライト:シンボルツリーや植栽を照らすと、夜でも庭の美しさが際立ちます。
・間接照明:段差部分に設置することで、足元を柔らかく照らします。
・埋め込みライト(バリードライト):アプローチや階段に埋め込むと安全性が向上し、高級感もプラスできます。

照明の配置や明るさに変化を持たせると、シンプルなエクステリアでもぐっとおしゃれに仕上がります。暖色系のライトを選ぶのが一般的で、これによって温かみのある空間が演出されます。

●外観全体に統一感を持たせる
エクステリアに統一感を持たせることで、建物全体の印象が洗練された雰囲気になります。フェンス、門扉、植栽、舗装材といった異なるアイテムのデザインや色味を揃え、まとまりのある空間を作り上げましょう。

メインカラーを1色、アクセントカラーを2色程度に抑えると、全体のバランスが安定します。例えば、グレー系の目隠しフェンスに同系色のタイルや石材を組み合わせるとモダンな落ち着いた印象になります。

●建物の外壁材にこだわる
エクステリアは建物と切り離せないデザイン要素です。そのため、建物の外壁材を意識することはエクステリア全体の完成度を大きく向上させます。

例えば、シンプルな外壁材には直線的でモダンな目隠しフェンスがよく合います。また、木目調や天然石を使った外壁材にはナチュラルな植栽や石材の舗装を組み合わせると温かみのあるデザインが完成します。

もし、余裕があれば外壁に使用する素材や色にコントラストを加えるとエクステリアが際立ちます。例えば、ダークトーンの外壁に明るい植栽や照明を合わせると洗練された印象になります。適切な照明器具でライトアップすると素材感が際立って、非日常的な雰囲気を演出できるのでおすすめです。

まとめ

目隠しフェンスは住宅のプライバシーを守るのに役立ちます。デザイン性も考慮して家全体の印象をおしゃれに演出しましょう。外壁材とのコーディネートも考慮すると、さらにグレードアップした仕上がりになります。

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