2025.12.25

外構とエクステリアの違いは? おしゃれな外構にするためのポイントを事例とともに紹介!

アプローチや庭がきれいな家は、とてもおしゃれに見えますよね。住まいのまわりを彩る外構・エクステリアは、家の顔といっても過言ではないパーツであり、住宅の印象を決定づける重要なポイントです。また、「自分好みのアプローチを通って気持ちよく帰りたい」「きれいな庭でくつろぎたい」など、建物の外側にQOL(クオリティオブライフ)を高める空間が欲しい方も多いでしょう。
そこで、今回は戸建て住宅の外構・エクステリアについて解説します。外構とエクステリアの違い、これらの構成要素やデザインに加え、おしゃれに見せるポイントや目隠しの工夫についても紹介しますので、家を周りからデザインしたいという方は、ぜひ参考にしてください。

外構とエクステリアの違い

建物の周りを表現する言葉には「外構」「エクステリア」の2つがあります。どちらの言葉を使ってもイメージは伝わりますが、厳密にいうと以下のような意味の違いがあります。

●外構
建物の屋外に設置する構造物で、門、フェンス、駐車スペース、テラス、アプローチ、庭などがある

●エクステリア
外構の構成要素によってデザインされる屋外空間

従来は「外構」という言葉のみが家や建物の周りを示す表現として使われていました。「外構」に求められたのは外観美化・プライバシー保護・防犯対策などであり、外観の美化というデザイン的な要素も含まれてはいたものの、重視されたのはどちらかというとプライバシー保護や防犯などの機能的な役割でした。

そんな中、家のまわりをデザインしておしゃれな空間をつくるという考え方の普及によって登場したのが「エクステリア」という表現です。「エクステリア」の意味は家具や装飾で室内をデザインする「インテリア」の対義語と捉えればわかりやすいかもしれません。

「外構」には機能・実用性(プライバシー保護、防犯対策)、「エクステリア」にはデザイン性(外観の美化)を重視した表現という印象があり、定義に関していえば細かい違いが見られるものの、どちらも「家の屋外空間」や「屋外構造物・装飾物」を指す言葉といえます。

外構・エクステリアの構成要素

次に外構・エクステリアの構成要素を紹介します。一般的なものとしては下記のような構造物などが挙げられます。

・門扉、門柱

門扉、門柱

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/783

門扉は家へと続くアプローチに設置する扉で、門柱は門扉の横に設置する柱です。この2つはどちらも家の顔に当たる部分であり、建物の印象を左右する要素といえます。素材感や色合いは門柱に取り付ける表札やインターホンなども考慮しながら決めましょう。

・塀、フェンス
家を囲う柵など、人の侵入やプライバシーの侵害を防ぐ役割を担います。重要視されるのは機能性の高さですが、装飾次第で個性を打ち出すことができます。

・玄関アプローチ

玄関アプローチ

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/681

門扉から玄関に至るまでの通路です。石畳やレンガブロックなど、使う素材で印象が変わります。凹凸につまずきやすかったり、雨の日に濡れて滑りやすくなったりする素材もあるので、選ぶ際は歩きやすさにも配慮するとよいでしょう。

玄関アプローチから外観演出についての詳細は下記の記事をご覧ください。
⇒「ホテルライクなエクステリア! 玄関アプローチから外観演出

・ウッドデッキテラス

ウッドデッキテラス

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/641

庭にウッドデッキテラスを設置すると、リビングと一体感のある外部空間がつくれます。座ってくつろぐ場所として活用するだけでなく、BBQや水遊びなどを行うアクティビティスペースにもなります。

・車庫、カーポート、ガレージ
自動車やバイク、自転車を保管する車庫なども外構の一種です。家とは別にカーポートやガレージを設置するスタイルのほか、1階部分のピロティを駐車スペースとして使用する方法も人気です。
※ピロティ:下層階に柱のみで設けられた外部スペース

・照明

照明

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/689

照明は夜間の安全な歩行に役立つだけでなく、家や庭をライトアップしておしゃれな空間を演出するツールにもなります。夜間の家は照明によって印象がガラっと変わるので効果的に使いましょう。おすすめはローポールライト、スポットライト、ラインライト、ダウンライトなどです。

・郵便受け(郵便ポスト)、宅配ボックス
従来は門扉か玄関の横に郵便受け(郵便ポスト)を設置するスタイルが一般的でしたが、ネットショッピングが普及したことに伴って宅配ボックスの設置が増えています。戸建て住宅ではダイヤル錠で施錠する機械式宅配ボックスが人気です。

・植栽
植物を眺めたり、お手入れしたりするのが好きな方にとって、植栽は空間演出の非常に有効な要素といえるでしょう。季節に応じた草花の存在は空間に華やかさをもたらし、手入れが行き届いた植栽は清潔感と好印象を与えます。

・水栓

水栓

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/764

外構や外壁の掃除、ガーデニングなどで使う水栓は、シンプルなものからレンガ調の欧米風なデザインまで、さまざまなタイプが展開されています。エクステリア全体の雰囲気に合わせて選びたいですね。

エクステリアデザインの種類

クローズ外構

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/624

「クローズ外構」は敷地を門扉やフェンスで囲んだ外構で、外部からの侵入や視線を物理的に防ぐ安全性の高さがメリットに挙げられます。また、敷地を囲むことで自分だけの特別な空間をつくるという楽しみ方もできます。

・オープン外構

オープン外構

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/781

「オープン外構」は門扉やフェンスを設置しない周囲に開いた外構です。開放感のあるデザインが魅力で、アメリカなどでは人気のあるスタイルです。ただ、家の中から外の様子がよくわかる一方で、外からも内部が見えてしまうため、セキュリティやプライバシーの保護には配慮が必要となります。

間取りに関しての詳細は、下記の記事をご覧ください。
⇒「中二階のメリット・デメリットを解説!書斎、収納、遊び場など有効活用する方法とは?

・セミクローズドデザイン

セミクローズドデザイン

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/776

「セミクローズドデザイン」はクローズ外構とオープン外構の中間にあたるデザインです。フェンスを低くして適度な開放感を演出したり、一部をオープンにしたりして開放的な空間と安全性の高い空間のバランスを取るなど、さまざまな手法を使って家の外部を魅力的に見せられます。人気があるのはカーポートと玄関アプローチの周りをオープンにして、庭やテラスはクローズにするデザインです。

おしゃれな外構をつくるポイント

ワンランク上の外構にするためには、ただ漠然と設備を配置するだけでなく、ポイントを押さえた計画をしましょう。

●素材の組み合わせを工夫して一層おしゃれに
コンクリート、天然石、タイル、木材、レンガなど、異素材を上手に組み合わせることで、奥行きのあるデザインがつくれます。
例えば、コンクリート造りの無機質な駐車場に温かみのあるレンガのラインを入れたり、モルタルに混ぜ込んだ種石の頭部分を露出させる「洗い出し仕上げ」をアプローチに取り入れたりすると、単調にならない表情豊かな空間が生まれます。

●配色バランスを意識したトータルコーディネート
外構は、構成要素それぞれの色を単体で決めずに建物の外壁や屋根とのバランスなどトータルで考えることが重要です。全体の色数を3種類程度に抑えると統一感が生まれます。建物の色に合わせたり、あえて建物とコントラストをつけたりしても印象が大きく変わります。

●生活動線とデザインを両立させるレイアウト
外構計画には、デザイン性だけでなく、実際の生活をイメージした動線設計が不可欠です。「車を降りてから雨に降られずに玄関まで移動できるか」「ごみを出す際の動線はスムーズか」「自転車は出し入れしやすいか」など、日々の使い勝手とデザイン性を両立させましょう。

●夜の外構を美しく見せるライトアップの工夫

ライトアップ

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/874

夜の景観も計算に入れましょう。アプローチに足元灯を設置して誘導したり、シンボルツリーを下から照らしたりして陰影を楽しむ光の演出を加えると、夜帰宅した際にホッとするような美しい住まいになります。

目隠しを取り入れながら洗練された雰囲気も叶える外構デザインの工夫

快適な暮らしにはプライバシーの確保が欠かせませんが、高さのある塀で囲ってしまうと圧迫感を感じたり、死角ができたりして防犯の観点から気になることもあるかもしれません。そこで、おしゃれに視線を遮るテクニックをいくつか紹介します。

●フェンス・ルーバーで視線をやわらかく遮る

フェンス・ルーバー

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/824

視界を完全に遮断してしまうブロック塀ではなく、隙間のあるルーバータイプやスリット入りのフェンスを活用しましょう。風通しと採光は確保しながら、外からの視線をほどよくカットできます。木目調のアルミフェンスならメンテナンスも簡単で、ナチュラルな雰囲気を演出できます。

●植栽を使ったナチュラルな目隠し

植栽

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/786

フェンスの代わりに常緑樹や生垣を配置する方法なら、人工物にはない柔らかさで視線を遮ることができます。完全に目隠しにするのではなく、枝葉越しに気配がわかる程度にすると、閉鎖感の少ない心地良い空間になります。

●道路・隣地との境界をほどよく区切るレイアウト
真正面から家の中が見えないように門柱の位置をずらしたり、玄関ポーチの前にデザインウォール(袖壁)を設置したりするのもおすすめです。敷地全体を囲わずに、視線が気になるポイントだけをピンポイントで隠すと、コストは抑えつつ開放感とプライバシーの両立を実現できます。

エクステリアに関しての詳細は、下記の記事をご覧ください。
⇒「門柱をおしゃれに! 門塀、門袖、門壁との違い 機能門柱に宅配ボックス設置は便利?
⇒「アウトドアリビングをつくるには? ポイントと目隠しやガーデンファニチャーの選び方
⇒「目隠しフェンスと植栽でファサードを彩る! おしゃれなエクステリアの使い方

エクステリアにガーデニングを取り入れるケースも

エクステリア ガーデニング

庭はエクステリアの雰囲気を決定する大切な要素のひとつです。ウッドデッキのテラスを設置して落ち着いた空間をつくったり、遊具を置いて賑やかな空間にしたりするなど、住人の個性が出るスペースといえるでしょう。

中にはガーデニングを楽しみながらエクステリアを演出する人もいます。季節を感じさせてくれる草花、食も楽しみも提供してくれる家庭菜園、おしゃれな庭を演出する鉢や装飾など、ガーデニングにはエクステリアや暮らしを彩る要素が詰まっています。

植物が好きな方は、日照・風通し・排水性・土質などに配慮し、ガーデニングを楽しめる庭づくりに挑戦してみてください。

おわりに

家づくりを考えると家の中ばかりに目が行ってしまうかもしれませんが、外構をデザインすると豊かな外部空間も演出できます。庭やテラスは外の開放感を楽しめる数少ないスペースですので、積極的にデザインして気持ち良くのびのびと暮らせる家をつくりましょう。

【記事更新日:2025年12月25日/記事公開日:2024年11月13日】

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