2024.04.01

ファサードを美しく保つ外壁のお掃除方法 雨で汚れを落ちやすくするマイクロガードにも注目!

家のファサードは、外観の印象を左右する重要なポイントです。しかし、築年数が経過すると汚れや劣化が気になる部分が生じてきます。そこで今回は、ファサードを美しく保つためのメンテナンス方法をご紹介します。人気の「セルフクリーニング機能」のある外壁材についても、合わせてチェックしてみましょう。

※外壁のメンテナンスについては下記記事もご参照ください。
⇒「外壁のメンテナンス負荷を軽減 美しさが40年以上続くサイディングも!

家の外壁は自分でお掃除できる?

外壁はさまざまな気象条件や汚れにさらされるため、自分でこまめな掃除を行うことがキレイを長持ちさせる秘訣です。外壁がキレイに保たれていれば、建物全体の印象が良くなります。ホームセンターなどでお手入れ用品を取り扱っている店舗もあるので、自分でお掃除することで費用節約にもつながります。

ただし外壁のお掃除には高所作業も含まれるため、安全性には十分に注意しましょう。どうしても無理な場所は、プロのサービスを検討することも必要です。

外壁掃除に使う道具

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ここでは、主な外壁のお掃除に使う道具について、特徴や注意点をまとめてご紹介します。自分で外壁のお掃除を行う際には、下記のような道具を使い分ける必要があります。

・柔らかい布や柔らかいブラシ
※塗装仕様(骨材入り等)によっては、柔らかい布の使用は適しません。
・中性洗剤
・家庭用散水ホース

まず、外壁表面をお掃除する際には柔らかいブラシを使いましょう。この時に、頑固な汚れなどを落とそうとして強くこすると、外壁表面に傷を付ける恐れがありますので、気を付けましょう。

また、柔らかい布は外壁を優しく拭くのに適しています。水や洗剤を含ませて使用し、表面の汚れを効果的に取り除きます。中性洗剤は程よい洗浄力を持ち、汚れを効果的に落とす一方で、外壁を傷つけにくいためおすすめです。メーカーの表示に従って、適切な製品を選びましょう。

汚れは水で洗い落しますが、水圧が強すぎると傷が付いてしまう可能性があります。そのため、家庭でのお手入れであれば高圧洗浄機ではなく、散水ホースが適しています。調整可能なホースを使用し、適切な水圧で掃除を行いましょう。こういった道具を組み合わせて使うことで、外壁のお掃除を効果的かつ安全に行えます。

外壁の汚れの落とし方

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外壁の汚れには様々な種類があり、それぞれ落とし方が異なります。ここでは、汚れの種類別に効果的なお掃除方法をご紹介します。

●藻・カビ
藻・カビは日当たりが悪く、湿度の高い環境で発生しやすいのが特徴です。サイディング表面に藻やカビが見られたら、柔らかい布や柔らかいブラシで食器洗い用洗剤を用いて水洗いすることが適切です。

藻・カビの除去には、専用のクリーナーもローラーやスプレーで、専用のクリーナーを塗布して放置しておくだけで(約2〜4週間)、除去効果が現れます。(ただし、カビに対しては十分な効果が得られない場合があります。専用クリーナーの使用にあたっては注意事項に従ってください)。 <注意>藻やカビを殺す薬剤を用いれば、繁殖を止めることはできますが、色素のある藻の多くやカビの場合、菌が死んでも跡が残ります。漂白作用のある薬剤を使えばカビ跡も残りにくいですが、逆にサイディング自体を傷めてしまう危険性があるので注意が必要です。

●鳥のフン
鳥のフンを落とす際には、手袋やマスクを着用した方が清潔です。乾いた状態だと周囲に飛散してしまうため、まず霧吹きで濡らしてから拭き取りましょう。

水で落ちない場合には、中性洗剤で優しく擦り洗いします。

●雨筋汚れ
外壁の雨筋汚れは、雨水に汚れが混じって付着することが主な原因です。基本的には、水を含ませた柔らかい布や柔らかいブラシで拭きとることで綺麗になります。そもそも雨筋汚れが付かないように雨樋に破損がないかチェックしたり、窓枠の下に伝い水を防止する水切りを付けたりする対策もあります。

●土埃による黒ずみ
道路沿いにある住宅の場合、土埃による黒ずみが付きやすい傾向があります。基本的には、水をかけてから中性洗剤を使って擦り洗いすることで汚れが落ちます。洗い終わった後に洗剤が残ると跡になってしまうため、念入りに洗い流すのがポイントです。

外壁のお掃除における注意点

ここでは、外壁のお掃除を行う際の注意点をまとめてご紹介します。外壁材に関する注意点と、作業時の注意点をそれぞれチェックしておきましょう。

●外壁材の注意点
・シーリング材も考慮する
・硬いブラシやタワシは、外壁を傷つける恐れがある
・高圧洗浄機で傷が付く場合がある
・窯業系サイディングや金属製サイディングに高圧洗浄やスチーム洗浄を行うと、塗膜に悪影響を及ぼす恐れがある

シーリング材とは、外壁材同士の接合部分やサッシとの取り合い部分などの隙間を充填するための素材を指します。掃除の際は、シーリング材を傷付けないよう注意が必要です。強い薬品を使うとシーリング材を損傷させる可能性があります。

また、硬いブラシやタワシを使うと表面が傷つく可能性があります。柔らかい布や柔らかいブラシを使用して優しく洗浄することで、外壁面を保護できます。高圧洗浄機は、水圧が強すぎると外壁を傷つける恐れがあるため注意が必要です。

窯業系サイディングや金属製サイディングは、特にデリケートな素材です。高圧洗浄やスチーム洗浄を行うと、塗膜を傷つける可能性もあります。外壁の素材に合わせた優しい洗浄方法を選択し、慎重に作業することが重要です。

●作業時の注意点
・天気の良い日に掃除する
・高所からの転落に注意
・近隣住戸に配慮する

外壁のお掃除を行う際は、天気の良い日に行うと作業がしやすくなります。雨や風がない日の方が洗剤や水が効果的に作用し、外壁が早く乾燥します。また、雨の日には滑りやすくなるため、安全面においても天気の良い日がおすすめです。

高い場所での作業では、転落対策等安全面に十分気を付けてください。危険な場合は迷わずプロへお任せしましょう。

外壁のお掃除は水や洗剤を使用するため、近隣の住戸や周囲の環境に配慮することも大切です。隣接する建物や植物に影響を与えない配慮が求められます。

外壁の汚れを防ぐ方法

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外壁の汚れを防ぐためには、定期的なメンテナンスや特定の汚れに対する適切なケアが必要です。基本的には、こまめなメンテナンスが汚れを防ぐカギとなります。定期的に外壁をチェックして早めに対処することで、汚れの蓄積や劣化を防止できます。

特に都市型汚れ(排気ガスや換気扇などの排気口から出る物質による汚れ、サッシまわりの雨筋汚れ)は、油分を多く含むため雨だけではなかなか洗い流しきれません。定期的な洗浄の際には、ブラシなどで表面を傷つけないよう注意が必要です。しかしながら、柔らかいブラシだけで落とし切ろうとすると、非常に手間がかかってしまいます。

そこで、お手入れの手間を減らすには、雨で汚れを落ちやすくする「セルフクリーニング機能」が付いた外壁材を選ぶのがおすすめです。

●セルフクリーニング機能付き「マイクロガード」とは
「マイクロガード」とは、雨水で汚れを洗い落とすセルフクリーニング機能です。雨が降る度に汚れを洗い流すので、外壁をいつでも美しい状態に保てるのがメリットです。

「マイクロガード」を搭載した商品は、細かなシリカ粒子で覆われています。シリカ粒子はその性質上水分を吸着しやすい作用があるため、外壁材表面が常に薄い水分子膜に覆われ、非常に水となじみやすくなっています。汚れはその水分子の上に浮かんでいるため、雨が降ると雨水が汚れの下に入り込み、汚れを浮かせて洗い流すいわゆる「セルフクリーニング機能」を発揮します。幅広いラインナップに搭載されている機能であるため、色や柄による汚れの目立ちやすさを気にせず、お好みのコーディネートが可能です。
(対象製品:COOL、モエンエクセラード、モエンサイディングS、モエンサイディング-M、モエンサイディングW、センターサイディングiシリーズ 上記製品シリーズ内でも一部製品を除く。)
※「マイクロガード」は株式会社LIXILの登録商標です。

まとめ

家のファサードが美しく保たれていると、印象がぐんと良くなります。しかし、定期的なメンテナンスを行うには手間や時間がかかるため、「なるべく掃除はしたくない…」という方も多いのではないでしょうか。
そんな場合には「マイクロガード」のようなセルフクリーニング機能が付いた外壁材を選ぶとお手入れが楽になります。適切な外壁材を選んで、ご自宅を美しく保ちましょう。

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