2023.11.01

家を建てる! と決めたらまず何をすべき? 注文住宅を建てるまでの流れを確認

注文住宅を建てる際、「何から始めてどのように進めればよいのかわからない」と悩む人は少なくありません。理想のマイホームづくりをスムーズに進めるため、注文住宅を建てるまでの流れを7つのステップで解説していきます。

家を買うタイミングに関しては下記記事もご参照ください。
⇒「家を買うタイミングはいつが良い? 家づくりで後悔しない、注文住宅の知っ得情報

長期優良住宅にご興味がある方は下記記事もご参照ください。
⇒「長期優良住宅とは? そのメリット・デメリットと、申請から認定通知書発行まで

注文住宅とは

注文住宅とはオーダーメイドで建てる新築住宅です。注文してから間取りや内装、設備、外観などを決めていくので、自由度の高い家をつくることが可能ですが、家が完成するまでには多くのステップや注意点があります。

ステップ1:情報を収集して理想の暮らしをイメージする

初めての家づくりはわからないことばかり。そこで、まずは理想の暮らしをイメージすることから始めましょう。インターネット(SNS・企業サイトなど)や雑誌を活用して、住みたい場所や理想の家の外観・インテリアなどの画像を集めます。また、「吹き抜けが欲しい」など、これだけは譲れないという条件を拾い出して優先順位をつけておくと、打ち合わせがスムーズに進みます。

●住みたいエリアの環境をよく調べよう

住みたいエリア

これから長く暮らしていく住まいのエリアを検討する際は、周辺の環境をしっかりとチェックすることが大切です。通勤・通学のしやすさ、買い物に便利なスーパーや商店街、医療機関までの距離、どのような災害リスクがあるかなどについて調べましょう。小さなお子様がいる場合には、安全に遊べる公園や図書館が徒歩圏内にあると便利です。

●将来の暮らしもイメージ
これから家族が増えるかも、子どもが独立したら趣味の部屋を作りたい、両親との同居を考えているなど、変化する可能性がある将来の暮らしもイメージしてみましょう。ライフスタイルの変化を見据えて計画を進めると、長く快適に住み続けられる家がつくれます。

周囲の環境の情報収集に関しては下記記事もご参照ください。
⇒「家を建てる前に周辺環境の情報収集を! 生活に必要な施設までの距離や治安面は?

ステップ2:資金計画を立てる

資金計画

理想の住まいがイメージできたら、次は資金面について考えましょう。家づくりでは様々な費用が発生します。

【家づくりにかかる費用】
●土地代
●建設費:本体工事費・別途工事費
●諸経費:各種申請や住宅ローンの手数料・引越し費用・火災保険料・固定資産税など

他にもエアコン・照明器具・カーテン・家具など、諸経費は意外に大きな出費となります。土地によっては地盤改良費がかかることもあるので注意が必要です。トータルの費用をあらかじめ把握しておくと、適切な予算が立てやすくなります。

●無理のない返済プランを立てることが大事 返済プランは家づくり全体にかかる費用を踏まえた上で立てましょう。年収に基づいた住宅ローンの返済可能総額や、毎月どれだけの額を返済していくのかシミュレーションして、無理のない返済計画を立てることが大切です。借入金額は可能な限り増やしたくなるものですが、住みはじめてからの暮らしを圧迫しないように、返済できる額を基本に計画するのが重要なポイントです。住宅ローンは銀行のホームページなどでも試算できます。

資金計画書に関しては下記記事もご参照ください。
⇒「資金計画書とは? 家を建てるための資金計画と住宅ローンの検討

ステップ3:土地探しをスタート・家づくりの依頼先を選択

予算が決まったら希望に合う土地探しのスタートです。土地を持っていない場合は、住宅会社や不動産会社に相談して希望する条件に合う土地を探します。家づくりの依頼先も探し始めましょう。

●土地探しと住宅会社選びは同時に行う
土地探しと住宅会社選びは同時に行うか、住宅会社の選定を先に進めましょう。先に土地を購入すると建蔽率や容積率、高さ制限などの様々な制限によって理想の家を建てられない可能性があるからです。また、家に充てる予算が限られてしまう場合もあります。土地と建物をセットで購入すれば、それらの合計額で家づくりを進められます。

●住宅会社を決める際はじっくりと比較検討
家づくりを依頼する住宅会社や設計事務所は、インターネットでホームページをチェックしたり、実際にモデルハウスを見学したりして探します。資料を請求してみるのもよいでしょう。見積もりをとる際には比較検討できるように、数社をピックアップしましょう。このタイミングで住宅ローンの事前審査に申し込みます。

ステップ4:間取りの設計と見積もり依頼をする

間取り

いよいよ、理想の家づくりが具体化していきます。住宅会社に予算や住まいの要望を伝えて、簡単なプランと見積もりの作成を依頼しましょう。各社から提示された仕様や図面、見積もりなどをチェックして、希望が盛り込まれているか、諸経費に何が含まれているのか確認します。

●住宅会社を1社に絞り、正式に契約する
設計や見積もり内容・金額に納得できる会社を選び、工事請負に関する正式な契約を結びます。契約後は追加費用がかからないように内容をしっかり確認し、不明な点があれば質問しましょう。このタイミングで住宅ローンの本審査に申し込みます。住宅ローンを組む場合は、固定金利にするのか、定期的な見直しがある変動金利と組み合わせ、金利上昇のリスクを分散させるのかなど、家計に合った無理のない返済プランを入念に検討することが大切です。

ステップ5: 間取りの詳細や設備などの仕様を決める

間取り

次に、間取りの詳細なプランや設備、インテリア、外観など、細かい部分を決めていきます。思い描いていた理想の家がカタチになっていくのを実感できる楽しい時間です。内装はもちろんのこと、特に外壁は家の第一印象を左右する大事な部分なので、色や素材、質感などにこだわると住まいの満足度も上がります。

※間取りの決め方については下記の記事をご覧ください。
⇒「家を建てる際の間取りはどう決めたらいい? まずはゾーニングで理想の空間をシミュレーション

※住宅設備選びのポイントについては下記の記事をご覧ください。
⇒「住宅設備のおすすめはこれ! あるとうれしいもの・注意したいポイント

※注文住宅におけるコンセントの配置についての詳細は下記の記事をご覧ください。
⇒「コンセントの位置を徹底確認! 注文住宅を建てる前に知りたい あると便利な屋外コンセントも

外壁材(サイディング)の種類に関しては下記記事もご参照ください。
⇒「外壁材(サイディング)の種類にはどんなものがある? 機能も考慮したおしゃれな外壁材選び

ステップ6:着工する

着工

ついにマイホームの工事がはじまります。着工前にはご近所づきあいのことも考えて近隣へ挨拶まわりを行いましょう。挨拶まわりは住宅会社に任せることもできます。また、着工前には希望に応じて安全祈願の地鎮祭、基本構造の骨組み完成後には上棟式を行うこともできます。

※地鎮祭についての詳細は下記の記事をご覧ください。
⇒「家づくりの際に行う地鎮祭とはどういうもの? 服装など事前に知っておくべきこと

ステップ7:竣工・引き渡しをする

待ちに待ったマイホームの完成です!完成後は市区町村による完了検査を受け、建築確認申請の通りに建てられていることが確認されると検査済証が交付されます。施主が立ち会って設備などに不具合がないかなどの最終チェックを行い、問題がなければ引き渡しとなります。

家を建てると決めたら、入居の希望時期から逆算して計画を

注文住宅は情報収集がスタートしてから完成するまでに平均で1年〜1年半かかります。万が一、途中で項目が変更されたり、打ち合わせが思うように進まなかったりすると、期間が延びることも。注文住宅による家づくりをスムーズに進めたい時は、あらかじめ家づくりの流れを把握しておくだけでなく、入居の希望時期から逆算して余裕をもったスケジュールを立てましょう。

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