2023.12.01

外壁をおしゃれでキレイな仕上がりにしたい! 継ぎ目の目地が目立ちにくい壁とは?

外壁材は、建物の印象を左右するポイントです。意外と見逃されがちな「継ぎ目」にもこだわれば、すっきりと綺麗に仕上がります。本記事では外壁材の継ぎ目の役割や、計画時の注意点についてご紹介します。おしゃれな事例についても、ぜひ参考にしてみてください。

外壁材の継ぎ目とは

最近の住宅の外壁は、湿式工法の塗り壁ではなく乾式工法の外壁材を張りあげる手法が一般的となっています。窯業系サイディング、金属製サイディングといった外壁材は、工場生産されるため品質が安定しているのが特徴です。また施工が比較的簡単なので、職人の腕に左右されず美しい仕上がりが実現します。

ただし外壁材を張りあげるという性質から、パネル同士の間に継ぎ目が生じます。多くの場合では継ぎ目にシーリング施工を行うことで、隙間を充填しています。

外壁の継ぎ目(シーリング)の注意点

外壁

外壁の継ぎ目にシーリングを充填することが当たり前となっていますが、実は下記のような注意点も存在します。

・水漏れ、雨漏りにつながる恐れがある
・見た目が損なわれる
・メンテナンス費用の発生

さらに、シーリング材は外から目に付きやすい箇所のため、変色やひび割れにより建物全体が古びて見えることがあります。シーリングの劣化は適宜メンテナンスする必要がありますが、費用が発生するのがデメリットです。劣化や不具合が発生していないか定期的に確認し、場合によっては補修する必要があります。

外壁材の継ぎ目をきれいに仕上げるには

外壁

●外壁材シーリングのメンテナンス方法
外壁材の継ぎ目を美しい状態に保つには、適切なメンテナンスが必要です。一般的には「打ち替え」や「増し打ち」といった方法で補修します。

まず「打ち替え」は、劣化したシーリングを完全に取り除き、新しいシーリングに交換することを指します。シーリングの劣化がひどく、接着性や耐久性が損なわれてしまった場合に行われることが多く、基本的には「打ち替え」による補修が多くおこなわれています。

どちらの方法を選択するかは、シーリングの状態と必要性によって異なります。適切なメンテナンス方法を決定するために、建物や設備のシーリングの状態を評価し、必要に応じて専門業者のアドバイスを受けることが重要です。

●シーリングレス外壁もおすすめ
シーリングには劣化が付き物ですが、そもそも継ぎ目(シーリング目地)の少ない外壁材を選べば、メンテナンスの手間が少なくなります。例えばニチハ製の「Fu-ge」や「COOL」といった外壁材は、四方合じゃくりの形状により継ぎ目を目立ちにくくしています。

左右接合部にシーリング目地が入らないため、柄に合わせた自然な継ぎ目で一体感のある壁面を演出できます。シーリングの黒ずみ汚れや、シーリングの切れの心配もありません。シーリングによるデメリットを払拭できる上、一体感のある壁面を演出できます。

シーリングレスの外壁材を使用したおしゃれな外壁の事例紹介

ここでは、シーリングレスの外壁の事例をご紹介します。シーリングレス外壁ならすっきりとした見た目になり、デザイン性と機能性が両立します。

①重厚感のある石目調外壁

外壁

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/670

こちらは「Fu-ge」を用いた事例です。風格のあるグラナダストーン調を採用したことで、本物の石張りのような外観が実現しました。玄関上部に用いた「ミライア」のピアノブラックにより、更なる高級感を演出しています。

②異素材コラボがスタイリッシュな外壁

外壁

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/497

こちらの事例は、鏡面仕上げの「ミライア」を採用することでインパクトのあるファサードに仕上げています。金属サイディングと吹き付けの異素材コラボレーションにより、スタイリッシュでクールな印象が感じられます。あえて道路面に窓を設けず、北面の中庭で通風と採光が確保されています。

まとめ

建物の印象は、外壁によって大きく左右されます。目地の部分は意外と重要で、劣化してしまうと見た目や快適性に影響を与えてしまいます。外壁材選びの際は、目地が及ぼす外観の印象についてもしっかり考慮するのがおすすめです。

外壁のメンテナンスに関しては下記記事もご参照ください。
⇒「外壁のメンテナンス負荷を軽減 美しさが40年以上続くサイディングも!

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