
2026.01.30
土用の丑の日はいつ? 土用の期間中に家づくりで「してはいけないこと」とは
土用の丑の日といえば「うなぎを食べる日」というイメージがあるかもしれませんが、その前後にあたる「土用期間」には、古くから避けたほうがよいとされている事柄があります。本記事では土用の丑の日が示す意味や由来とともに、土用期間中に「してはいけないこと」、家づくりに関わる注意点、そして例外とされる「間日(まび)」などを分かりやすく解説します。
記事の最後にクイズもありますのでこの記事を読んで答えてみてください。
土用の丑の日とは

多くの人がうなぎを食べているのが土用の丑の日。まず、土用や土用の丑の日とはどのようなものなのでしょうか。
・由来・起源
土用は、「土旺用事(どおうようじ)」の略で、中国の陰陽五行説(物は木・火・土・金・水の5つの要素で成り立っている)という思想に由来します。この5つの要素は、四季にも当てはめられており、土は、春夏秋冬それぞれの季節の変わり目に該当します。季節の変わり目は、体調を崩しやすい時期と重なるため、生活や行動に注意を払う習慣が生まれたのです。「土用干し」や「土用灸」など、この時期に体調を整える生活の知恵も伝えられてきました。
・土用の丑の日と土用期間
「土用期間」は、立春・立夏・立秋・立冬の直前に当たる期間を指します。
・土用の丑の日とうなぎの関係
土用期間中には春土用の「戌の日」、夏土用に「丑の日」、秋土用には「辰の日」、そして冬土用の「未の日」があり、それぞれの日の頭文字が付いたものを食べるとよいとされています。とりわけ、夏土用の丑の日にうなぎを食べるという習慣は広く知られていますね。
・期間
立春・立夏・立秋・立冬は「四立(読み方:しりゅう)」といい、季節の始まりを意味します。立春の前日である節分の日が毎年異なるように、四立となる日は毎年変わります。四立の直前に設けられた4回の土用期間も毎年異なり、さらにこの各期間の日数も18〜19日の間で変動します。
例えば、夏の土用期間の多くは7月下旬から8月上旬で、この期間に土用の丑の日が2回巡ってくることもあります。
・土用の風習
地中には土を司る「土公神(どくじん)」という神様がいるとされており、土用期間中は土を動かす行為を避ける風習があります。そのため、地鎮祭や基礎工事、庭の掘削などは、控えたほうがよいといわれてきました。家づくりや家に関する行事を計画する際は、カレンダーで土用期間全体を確認することが大切です。
では、土用期間中に避けたほうがよいといわれていることには、どのようなものがあるのでしょうか。
土用期間中に「してはいけないこと」とは

ここでは、土用期間中に「してはいけない」とされている事柄を解説します。ただし、これはあくまでも風習や考え方のひとつであり、日程計画の参考として捉えてください。
・土いじり(着工・外構・地鎮祭)
前述したように、土用期間中は「土公神(どくじん)」が地中に宿るため、土を動かす行為を避けるという風習があります。このことから、住宅の着工や基礎工事、外構工事、地鎮祭なども「控えたほうがよい」といわれてきました。
昔は今以上に工事の進行と天候に大きな関わりがありました。天候不順が起こりやすい時期と重なることも、土を動かす行為が土用期間に敬遠された理由のひとつです。
・引越し・旅行(入居など)
引越しや入居、長期旅行といった環境が大きく変わる行動も、土用期間中は避けたほうがよいとされてきました。土用は体調を崩しやすい時期で移動や生活リズムの変化が負担になると考えられたのでしょう。新居に入居するのは土用期間を外したほうが気持ちよく新生活をスタートできるかもしれません。
・新居の購入・開業・契約
不動産の購入や住宅ローンの締結、開業などの大きな契約ごとも、土用期間は慎重にしたほうがよいといわれています。土用は「結果が不安定になりやすい時期」とされ、その背景に判断を誤りやすいという考え方があります。必ず避けなければならないというわけではありませんが、重要な決断ほど時期をずらすことも検討してみてはいかがでしょうか。
・結婚・就職
結婚や就職といった人生の節目となる出来事も、土用期間中に行うのは避ける場合があります。土用は次の季節へ移るための準備期間であり、新しいスタートには向かないと考えられてきたことが理由です。ただし、現代ではスケジュールや実務を優先することも多いので、必要以上に気にする必要はありません。
「してはいけないこと」でも間日(まび)なら問題ない場合も
ここでは、土用期間の「間日」について解説します。
・間日とは
「間日」とは、土用期間中でも土を動かしてよいとされる日です。土用は土いじりを避ける風習がありますが、間日は例外的に問題ないとされています。
各季節の間日は、下記のとおりです。二十四節気(立春など)や雑節(彼岸など)が載っているカレンダーで確認してみましょう。
春土用間日:巳・午・酉の日
夏土用間日:卯・辰・申の日
秋土用間日:未・酉・亥の日
冬土用間日:卯・巳・寅の日
このように間日は各季節で異なり、年によって日付も変わるため、工事や行事の計画では事前の確認が重要です。
・工事・契約日程の注意点
工事や契約のスケジュールが土用期間と重なる場合は、着工日や契約日を間日にするような工夫をしてみてもよいでしょう。工期全体が土用にかかっても、最初の着工日を間日にすることで、心理的な不安が和らぐのではないでしょうか。
地鎮祭や引渡し日などの節目となる日を間日に合わせれば、お施主様・施工者側の双方が安心して工事を進められます。
まとめ
土用期間中は着工や契約、引越しなどを避けたほうがよいとされてきました。しかし、これは絶対的な決まりというわけではなく、間日を活用したり節目の日程を調整したりするなど、工夫することで無理なく計画を進めることも可能です。今に引き継がれる昔の風習を正しく理解し、納得できる形で家づくりを進めましょう。
家づくりに関しての詳細は、下記記事をご覧ください。
⇒「三隣亡とは? 地鎮祭など建築関連の行事には不向きな日? 意味や由来、やってはいけないことは?」
⇒「家づくりの際に行う地鎮祭とはどういうもの? 服装や初穂料など事前に知っておくべきこと」
⇒「竣工式とは? 住宅の完成をお祝いする場におけるマナーと服装 引き出物はどのようなものが良い?」
記事を読んだらクイズに挑戦!
古くから、土用の期間中に、地鎮祭をおこなうことはよいとされている。
正解!
残念...正解は✕でした。
土用の期間は、土を動かす行為(地鎮祭、基礎工事、外構工事など)を避けるという風習があります。しかし、間日は、例外的に土用期間中でも土を動かしてよいとされています。間日は各季節で異なり、年によって日付も変わるため、カレンダーで確認してみましょう。








