2025.07.30

インダストリアルとは? 注文住宅の外観デザイン・インテリアに取り入れておしゃれな家づくりを

インダストリアルな家には、無骨でおしゃれな印象があり、幅広い世代から人気を博しています。
そこで、本記事ではインダストリアルな家の作り方を、内装・外観に分けてそれぞれ解説します。おしゃれな施工事例もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

建物の印象に大きく影響するファサードについて詳しくは、下記記事をご覧ください。
⇒「ファサードとは?おしゃれな第一印象を演出する壁のデザイン

インダストリアルな家に憧れる!

インダストリアル

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/824

工場や倉庫のような無骨さと機能美を活かした「インダストリアル」なデザインスタイルが人気を集めています。鉄やコンクリート、レンガなどの素材感を、あえて見せるのが特徴で、ラフ&クールな印象になります。

シンプルながら存在感のある空間が魅力で、個性やヴィンテージ感を求める方に人気です。住宅デザインに取り入れることで、洗練された大人の雰囲気を演出できます。

●ブルックリンスタイルとの違い
インダストリアルとよく似たスタイルに「ブルックリンスタイル」があります。より温かみや生活感があるのがブルックリンスタイルの特徴です。

例えば、観葉植物やファブリック、木材を多用して、カフェのような落ち着いた空間に仕上げる傾向があります。一方のインダストリアルは無骨でクール、やや無機質な印象が強く、素材そのものの美しさや、無装飾な雰囲気を重視します。

●ミッドセンチュリーとの違い
ミッドセンチュリーは1940〜60年代頃のアメリカで流行したスタイルで、遊び心のあるカラフルなデザインや曲線を取り入れた家具が特徴です。

インダストリアルが鉄やコンクリートなどのハードな素材感を活かしているのに対し、ミッドセンチュリーは木やプラスチック、ファブリックなどを使った温もりのある空間を中心にしているという違いがあります。

インダストリアルな家の作り方①内装・インテリア

インダストリアル

ここでは、インダストリアルな家の「内装・インテリア」の作り方について解説します。

●壁・床は暗めの色でまとめる
インダストリアルな空間を演出したいときは、壁や床をグレーやチャコール、ブラック、ダークブラウンなどの落ち着いた色で統一するのが効果的です。

コンクリートの打ちっぱなしや、無垢材のフローリングといった素材感が伝わるものを選ぶと、より雰囲気が増します。明るすぎる色味を避けて重厚感と無骨さを重視するのがポイントです。

●アイアンやレザー素材を取り入れる
鉄(アイアン)や本革(レザー)は、インダストリアルスタイルに欠かせない素材です。金属の質感とレザーの経年変化は、時間とともに味わいが増すので、長く楽しめるインテリアになります。

具体的な例としては鉄脚を使ったテーブルや、ヴィンテージ調のレザーチェアなどを取り入れると、空間に深みや存在感が生まれます。

●カーテン(ブラインド)やラグに統一感を持たせる
カーテンやラグなどのファブリック類も、色や質感を合わせて統一感を持たせると、インダストリアルな雰囲気が際立ちます。おすすめは黒やグレー、ダークブラウンのロールスクリーンやウッドブラインドなど、無機質な印象を与えるアイテムです。

また、これらに加えてラグにも無地やヴィンテージ柄を選ぶと、無骨さとおしゃれなテイストのバランスが取れます。

●ペンダントライトを取り入れる
照明はむき出しの電球や金属製のペンダントライトがインダストリアルの定番です。無駄な装飾のないシンプルなデザインを選ぶと、素材の存在感を引き立てることができます。

ダイニングやキッチンなどに吊るすと空間のアクセントにもなり、スタイリッシュなムードを演出できます。ヴィンテージ風の照明器具とも相性が良いので、ぜひお気に入りの照明器具を選んでみてください。

●配線やスイッチプレートは黒にする
インダストリアルな空間では配線やスイッチなどの細部も、あえてデザインの一部として見せるのがコツです。露出配線や黒のスイッチプレート、メタル素材のコンセントカバーなどを選ぶと、空間全体に統一感が出すことができます。

見えない部分を“見せる”工夫が、無骨でクールな印象をより際立たせる重要な要素となります。

インダストリアルな家の作り方②外観

インダストリアル

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/759

ここでは、インダストリアルな家の「外観」の作り方を解説します。

●黒やグレーの外壁にする
インダストリアルな家の印象を大きく左右するのが外壁の色です。黒やダークグレーといった落ち着いたトーンを選ぶと無骨で重厚感のある印象になります。

また、これらの色はサイディングや塗り壁、鋼板など、マットな質感や金属系の素材との相性が良く、都会的で洗練されたデザインに仕上がります。外構や植栽もシンプルにまとめると、統一感が出るのでおすすめです。

●軒天は木目にする
無骨な外壁に木目の軒天(屋根の裏側)を組み合わせると、温かみと素材感がプラスされてバランスの取れた印象になります。こうすると無機質になりすぎず、ナチュラルなアクセントとなって、柔らかさを演出できるのがメリットです。

ダークブラウンなど、落ち着いたトーンの木目調を選べば、全体のトーンと調和しやすく、インダストリアルの魅力を引き立ててくれます。

●照明でライトアップする
夜の外観もインダストリアルの雰囲気を引き立てる大事な要素です。ブラケットライトやスポットライトなどを使って外壁やアプローチ、ガレージなどをライトアップすると昼間とは違った印象が楽しめます。

黒や金属素材のシンプルな照明を選ぶと、無骨さを活かしつつ洗練された印象になります。必要に応じてセンサーライトを選ぶなど、防犯と実用性も兼ね備えた照明計画が理想的です。

●ガレージは倉庫風デザインにする
ガレージを倉庫のようなデザインにするとインダストリアルな雰囲気がより際立ちます。無骨なスチール製のシャッターや無塗装の木材を使った扉、コンクリートの床など、素材感を活かしたデザインにするのがポイントです。

アメリカンガレージのようなテイストや、インテリアとリンクした無機質な空間に仕上げると統一感が増します。

インダストリアルな家のおしゃれな外観事例

ここでは、インダストリアルな家のおしゃれな外観を実際の事例でご紹介します。具体的なおすすめ製品についても解説していますので、家の外観を計画する際にはぜひ参考にしてみてください。

●重厚感のあるガレージハウス

インダストリアル

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/837

こちらは黒いサイディングに無骨なシャッター付きのガレージを組み合わせた重厚感あるインダストリアル住宅です。外構にはシンプルな植栽とアプローチを取り入れてあり、素材感と直線的なフォルムが際立つデザインに仕上がっています。車やバイクが映えそうなガレージハウスです。

【製品】COOLイルミオ メレブラック

●木目の軒天がアクセントのボックス型住宅

インダストリアル

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/753

ブラックの金属サイディングに木目の軒天を合わせたボックス型の外観は、スタイリッシュな一方で温かみも感じさせる雰囲気が魅力です。シンプルなシルエットながら異素材のコントラストを活かし、都会的な印象とナチュラルな雰囲気を両立させています。

【製品】センターサイディング シン・ネオスパン FUディープブラックII

●都会的なミニマルデザイン

インダストリアル

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/827

こちらは黒一色のフラットな外壁と窓を最小限に抑えたシンプルな構成で仕上げたミニマル志向のインダストリアル住宅です。外部からの視線を遮る一方、中庭からの採光で内部空間を明るく快適に保ちます。

余計な装飾を排除することにより、建物の輪郭や素材の表情が引き立ち、洗練された都会的な印象を与えられます。

【製品】センターサイディング M型 スマートフラット プレミアム レイキーチャコール

●特寸サイズで1階から2階まですっきりとした美しい住宅

インダストリアル

https://www.nichiha.co.jp/works/residential/751

縦のラインを強調した外壁デザインは、1階から2階まで無駄のないフラットな面構成が美しい仕上がりとなります。特寸サイズのサイディングを使用することにより、洗練されたインダストリアルな雰囲気を実現しています。

黒を基調としていながらも、過度に重くならない絶妙なバランスが魅力です。

【製品】センターサイディング M型 スマートフラット PH プルクラブラック

まとめ

インダストリアルな家の魅力は無骨さと素材感を活かしたデザインで、内装・外観ともに統一感のあるスタイルが人気を集めています。黒やグレーを基調にアイアンや木目を取り入れれば、クールで洗練された雰囲気が演出できます。
ガレージや照明、外壁を工夫することにより、個性豊かな空間をつくることも可能です。注文住宅ならではの自由度を活かし、自分らしいインダストリアルスタイルの住まいを実現してみてはいかがでしょうか。

RELATED NEWS