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2002.04.15

ニュースリリース

住友商事・アイジー工業・ニチハ戦略的資本・業務提携の実施について

概要
住友商事株式会社(社長:岡 素之)、金属系外壁材トップメーカーのアイジー工業株式会社(社長:石川 堯)、及び窯業系外壁材トップメーカーであるニチハ株式会社(社長:吉田 哲郎)の3社は、今般、戦略的な資本・業務提携を実施することで基本合意した。

基本合意した資本・業務提携の概要は次の通り。

1. 『経営参画・資本参加の概要』
住友商事はアイジー工業の発行済み株式の44.3%を買取り、経営参画を行うと共に、ニチハも同社発行済み株式の6.7%を取得し同社の経営をサポートする。(両社合計で51%の出資比率となる。)
アイジー工業の社長は住友商事が派遣する。又、取締役(非常勤)を住友商事及びニチハより派遣する。
石川堯アイジー工業社長(現職)は、同社会長に就任する。
2. 『業務提携の概要』
アイジー工業、ニチハそれぞれの商品ラインナップ拡充を図る為、共同開発製品の第一弾として、ニチハがアイジー工業製セラミックパネル外壁材のOEM供給を受け、4月21日より「セラモダン」のブランド名で販売を開始する。
外壁材、屋根材及び関連部材における共同開発、販売提携の実施。
リフォーム関連などの工法開発、販売提携の実施。等

背景とねらい
住宅産業関連分野では、住宅ストックの充足や少子化による世帯数減少という構造的要因に加え、景気の先行き不安や雇用情勢の悪化等により、戸建住宅の新設着工件数は今後急激な減少が見込まれており、これまで以上に厳しい環境を迎えている。とりわけ、住宅建材業界においても、商社間、メーカー間の競争が一層激化することが予想され、生き残りを賭けた経営の効率化、体質強化を目的に、「商社とメーカー」「窯業建材と金属建材」という業界の枠を超えたトップ企業同士の連合、再編が避けられない状況となっている。
住友商事は建材商社トップの三井住商建材(株)を傘下に有し、独創的な技術力を持つ優良メーカーへの戦略的投資、発掘育成、共同発展を積極的に進めてきている。今般のアイジー工業に対する経営参画、出資は、その一貫した戦略を更に推し進め、ニチハとの共同歩調により、従来の商社の枠を超えて、建材業界の再編を主体的にリードしようとするものである。
一方、独創的、創造的な技術、ノウハウを多数有する金属系外壁材の優良トップメーカーであるアイジー工業は、今後、住友商事の経営参画を得て、住友商事の経営資源、ネットワーク、ブランド、更にはニチハの商品開発力、技術力、販売力を活用し、「東北のアイジー工業」から「世界のアイジー工業」に向け、更なる成長と飛躍を目指す。
又、窯業系外壁材の業界トップメーカーであるニチハは、今回の提携によるアイジー工業との新たな関係強化を基に、それぞれ異なる分野のトップ企業である強みも十分に活かし、開発、営業両面でのシナジー効果を図ることで、一層の事業拡大と効率化の実現を目指す。
今後の競争激化に備えた、今回の異なる業界のトップ企業3社によるアライアンスの実現は、各業界でのそれぞれの地位を磐石なものとし、アライアンス3社の事業拡大に大きく貢献することが期待される。


会社概要
◆住友商事株式会社
社  長 岡 素之
設  立 1919年
本  社 東京都中央区晴海1丁目8番11号
事業内容 総合商社
年  商 10兆800億円(2001年3月期連結)
◆アイジー工業株式会社
社  長 石川 堯
設  立 1970年
本  社 山形県東根市蟹沢上縄目1816-12
事業内容 建築用断熱外壁材製造・販売
年  商 94億円(2001年3月期単体)
特  長 金属系外装材のトップメーカー
◆ニチハ株式会社
社  長 吉田 哲郎
設  立 1956年
本  社 名古屋市中区錦二丁目18番19号
事業内容 外装材など各種建築材料の製造・販売
年  商 735億円(2001年3月期連結)
特  長 窯業系外装材のトップメーカー

以 上