トップメッセージ

"Challenge Global to 2030"を掲げ、
あらゆる面でGlobalに通用する企業を目指します。

当社グループでは、2030年度をターゲットとする長期ビジョン"Challenge Global to 2030"を掲げ、「開発から調達、生産、営業、物流までのバリューチェーン、資本効率、リスク管理など、あらゆる面でGlobalに通用する」企業を目指しております。 この長期ビジョンの実現に向けて、前半の2024年度から2026年度の3年間を対象期間とする第一次中期経営計画を策定しております。当該計画では4つの重要戦略を掲げ、以下のとおり各種取組を推進しております。

① 国内外の市場開拓推進
国内におきましては、住宅市場の縮小が避けられない中、非住宅市場の開拓に注力しております。具体的には、新築需要開拓につきましては、商業施設分野で競合する外壁材(ALC等)からの切替促進に加え、現場の負担軽減と工期短縮のメリットがある新工法「プラスター・モエン外壁防火構造」をリリースしております。さらに、リフォーム需要開拓につきましては、中層ビル・マンション向けの独自工法「ニチハMARCシステム」に加え、老朽化した生産・物流施設の改修用として、金属外壁材による新工法「スレート外壁改修工法」を通じて市場開拓を推進しております。一方、海外におきましては、主力の米国事業にて住宅市場向け汎用外装材事業から撤退し、成長性・収益性の高いコマーシャル市場(商業施設等の非住宅市場)および住宅市場向けの高級外装材事業に経営資源を集中させる構造改革を断行いたしました。これにより、収益構造の抜本的改善を図り、米国でのさらなる成長に向けた基盤を再構築しております。

② 収益性の向上
商品ラインアップの強化策として、高価格品のバリエーションを充実させるとともに、サイディング本体に加えて施工用部材の販売強化に取り組むことで、一棟当たりの売上と利益の拡大を図っております。さらに、各種コストアップに対しては、市場動向を踏まえた製品価格および配送費の改定を適宜実施し、適正な利益水準の確保に努めております。また、生産面におきましては、適地生産の拡大に取り組んでおります。適地生産とは特定の工場でしか製造できなかった製品を他工場でも製造できるようにして、需要地から近い工場から出荷することで製品の輸送距離を短縮して物流コストを削減する取組です。さらに、デジタル技術を活用した生産方法を積極的に採用することで、収益性のさらなる向上を推進しております。

③ マテリアリティ(重要課題)への取組強化
当社グループでは、「地球温暖化の防止」、「循環型社会の形成」、「人権の尊重」、「人的資本経営の推進」の四つをマテリアリティとして設定しております。「地球温暖化の防止」につきましては、2050年のカーボンニュートラル達成に向けて、生産工場での燃料転換の検討やCO2を製品の原料として活用する研究、全社的な省エネ活動等に取り組んでおります。 また、建築物のライフサイクル全体で排出されるCO2の算定ニーズが高まっていることを受け、窯業系外装材を対象にEPD(環境製品宣言)の認証の取得を順次進めております。 「人的資本経営の推進」につきましては、グローバル人材や次世代リーダーの育成、シニア層社員の処遇改善、健康経営の推進等に取り組んでおります。また、業務プロセスの見直しやAI活用などによる「ニチハ版働き方改革」を推進することで、多様な人材が意欲的に活躍できる職場環境の整備を進めております。

④ 資本政策
第一次中期経営計画では、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を織り込んでおります。特にPBRを1倍超に改善すべく、ROEとPERの改善に取り組んでおります。 先ず、ROEの改善につきましては、自己株式取得などによる株主還元の強化を通じた財務レバレッジの最適化、ならびにROICの向上に取り組んでおります。一方、PERの改善に向けては、株主・投資家とのコミュニケーションの充実、マテリアリティへの取組、コンプライアンス・リスク管理の強化を進めております。

以上4つの重要戦略を着実に推進することで、一層の企業価値向上と長期ビジョンの実現につなげてまいります。株主・投資家の皆様におかれましては、今後とも一層のご指導、ご支援を賜りますようお願い申しあげます。

代表取締役社長 吉岡 成充