ニュースリリース

ニチハ株式会社と三井木材工業株式会社は、平成13年2月28日付で調印致しました株式交換による経営統合に関する基本合意書に基づき、株式交換に向けた準備を進めておりますが、本日開催した両社のそれぞれの取締役会決議を経て、株式交換契約書を締結致しましたので、ここにご通知申し上げます。

ニチハは窯業建材の製造・販売並びに繊維板の製造・販売を中心に事業を展開し、特に窯業建材においては業界のトップシェアを占め、順調に発展してきました。三井木材は住宅事業、窯業建材事業、繊維板事業、木質建材事業並びに大型木構造事業と多岐にわたる事業を展開してきました。
近年窯業系外壁材は、外壁材として成熟化しつつある上、今後少子化の進行により住宅着工数が減少する可能性もあり、業界環境は厳しいものがあります。
こうした中、三井木材は窯業建材事業部門の販売不振、設備投資による負担増により、3期連続の大幅な赤字決算となりました。三井木材ではかねてより、窯業建材事業の損失最小化の努力と、筆頭株主である三井物産株式会社の支援の下、抜本的な収益構造の改善を検討しておりましたが、今般業界トップであるニチハとの間で両社の窯業建材事業部門並びに繊維板事業部門の統合を図り、両社の営業力、技術力を結集し、業界での地位を盤石にすることにより収益構造の抜本的改善を図ることといたしました。なお、ニチハとの経営統合に先立ち、三井木材は窯業建材事業及び繊維板事業以外の各事業を三井物産及びその関係会社へ分離いたします。その一環として、本日取締役会にて住宅事業部門等の分離に関し決議しております（詳細につきましては本日付で別途三井木材が発表している「住宅事業部門等の営業譲渡、子会社株式の譲渡並びに合併に関するお知らせ」をご覧下さい。）。
一方、ニチハは三井木材との経営統合により、下記諸点を期待しております。

（注）（ ）内は株式交換による影響見込額。