窯業系外装材及び軟質繊維板の事業分野において提携している大建工業株式会社[社長:井邉 博行]とニチハ株式会社[社長:
田 哲郎]は、リサイクルしやすい構造の畳床を共同開発し、2月から発売することにしました。
【背景とねらい】昨年12月に廃棄物処理法施行令が改正
(注)されるなど、ダイオキシン削減に向けて、環境配慮への意識が急激に高まる中、畳業界にとっても古畳、畳製造時の端材など廃棄物の処理が大きな課題としてクローズアップされてきました。
畳は一般的に畳表と畳床(とこ)などで構成されています。現在、畳床の多くはワラ、スチレンフォーム、木質繊維を原料とするたたみボードを組み合わせ、縫着したものが主流となっています。それら異なる素材がリサイクルをしにくくしているのが現状です。そのため、古畳は焼却するか、セメント原燃料としての回収に止まっていました。
木質繊維を原料とするたたみボードは、それ自体が木材、解体故材を主体とするエコ材料で、同時にリサイクルに適した材料です。
たたみボード業界をリードする大建工業とニチハが共同で研究をすすめ、この度、たたみボード原料へのリサイクルが簡単な畳床を開発し、2月から販売を開始することになりました。これにより、畳業界の環境配慮とリサイクルが大きく前進するものと思われます。