ニチハサイディングアワード
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2012 -
審査委員長杉本 貴志(すぎもと たかし)
インテリアデザイナー。
1973年(株)スーパーポテトを設立。商業空間のデザインを数多く手がけ、バー、レストラン、ホテルの内装デザインから複合施設の総合プロデュースまで幅広い分野で活躍。
1984、1985年毎日デザイン賞連続受賞。2008年米紙 Interior Design Magazineより「Hall of Fame Awards」を受賞。 -
難波 和彦(なんば かずひこ)
建築家・東京大学名誉教授。
1977年一級建築士事務所界工作舎を設立。代表作に「箱の家」シリーズがあり、標準化・多様化・サステナビリティをコンセプトに掲げた都市型住宅のプロトタイプとしてデザイン・開発を手がける。
グッドインテリアデザイン賞、新建築吉岡賞、住宅建築賞など多数受賞。 -
グランプリ GRAND PRIX
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住宅部門
埼玉県「彩時季の街 上野台」
[ 近藤建設株式会社様 ]
- 使用商品
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リントロック調
ラクルMGホワイト
EFA181リントロック調
ラクルMGベージュ
EFA182リントロック調
ラクルMGブラウン
EFA183
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非住宅部門
兵庫県ミリオンタウン 万代 西宮前浜店
[ 東西建築サービス株式会社様 ]
- 使用商品
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オルネージュ
マローネ
EF843[受注生産品]パルムボーダー調
パルムアプリコット
EF482パルムボーダー調
パルムクリアホワイト
EF484ベイクルストーン調
ベイクルダークブラウン
EF514コルモストーン調
フォンドMGブラウン
EFX333
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プラチナ賞 PLATINUM
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住宅部門
青森県S様邸
[ 有限会社松浦建設様 ]
- 使用商品
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キャスティングウッド
カーボンブラックMG
EFA244
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非住宅部門
三重県新高茶屋ケアサービスセンター
[ 株式会社竹中工務店様 ]
- 使用商品
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モエン大壁工法
木目調ツートーン
レジェチャコールⅡ
MDX3722P[地域限定品]
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ゴールド賞 GOLD
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住宅部門
茨城県S様邸
[ 株式会社デ・ステイル建築研究所様 ]
- 使用商品
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モエン大壁工法
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非住宅部門
埼玉県ファミリーホール本庄
[ 松原デザイン一級建築士事務所様 ]
- 使用商品
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Type DD
ベージュ
TF132パルムボーダー調
パルムクリアホワイト
EF484
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入賞 PRIZE
千葉県
カーサ・ビアンカ稲毛
[ エリップス・アーキテクツ・スタジオ様 ]
[ 株式会社マイホーム様 ]使用商品ポメロストーン調
エアルMGアイボリー
EFX401F/EFX401N神奈川県
溝の口ガーデンレジデンス
[ 株式会社ガイアフィールド様 ]
[ 株式会社コプラス様 ]使用商品トレモロ
きなり
EFA201長野県
O様邸
[ 有限会社1000Design設計事務所様 ]
使用商品キャスティングウッド
カーボンブラックMG
EFA244愛知県
「鎮守の森」と「山棲の森」
[ 西口賢 建築設計事務所様 ]
使用商品モエン大壁工法
岐阜県
川内の家
[ 水谷健設計室様 ]
使用商品しぶき
ラフラMGクリーム
EF538/EF538G広島県
春日野関西19-17
[ 関西ハウス株式会社様 ]
使用商品リーガストーン調V
ランダMGトリュフ
EFX3452広島県
O様邸
[ はるかホーム株式会社様 ]
使用商品Type SP
純白
TF101福岡県
葉陰の段床
[ 株式会社SUEP様 ]
使用商品無塗装品(シーラー品)
フラット
MDX100Y(WDX100)熊本県
H様邸
[ 株式会社アーデルハウス様 ]
使用商品コロッコロック調
ユラMGホワイト
EFA211マイスターウッド調
ステインMGココア
EF932 -
リフォーム賞 REFORM
北海道
S様邸
[ 株式会社住宅夢工房様 ]
使用商品マルシェウォール調
ランドブラウンⅡ
WDX464マルシェウォール調
ペイブチャコールⅡ
WDX465北海道
A様邸
[ 有限会社東匠建設様 ]
使用商品レイストーン調AG
ヘイズチャコール
AT1132木目調ツートーン
レジェチャコール
WDX803[地域限定品]東京都
目黒区A邸耐震リフォーム工事
[ 一級建築士事務所有限会社 ドゥ・シャドウ様 ]
使用商品モエン大壁工法
リラクスタイル調
ラクルMGベージュ
EFA172ニチハ耐震改修面材
『あんしん』かべ強化
NICHIHA SIDING AWARD 2012 受賞作品 総評
29回目を迎えたNICHIHA SIDING AWARD 2012。
今回は新たに、グランプリ・プラチナ賞・ゴールド賞に住宅部門と非住宅部門を設け実施しました。
応募総数は339件、うち非住宅部門への応募も80件を超えました。
インテリアデザイナーの杉本貴史氏、建築家の難波和彦氏のおふたりによる審査の結果、18作品が選出されました。今回初めて審査に加わっていただきました難波和彦氏による総評をご紹介いたします。
昨年までは、1人のユーザーとして、この「NICHIHA SIDING AWARD」を眺めてきた。今年、初めてこの賞の審査に参加して、あらためて感慨深い印象を持った。その理由は、住宅のデザインに対する外装サイディングの影響力の大きさを、つぶさに目の当たりにできたからである。外装サイディングの歴史は長いが、一般的に使われるようになったのは、それほど古いことではない。しかしながら、最近の普及の仕方には、実にめざましいものがある。私見では、外装サイディングが住宅のデザイン、ひいては住宅産業全般に及ぼした影響は、1960年代に日本の住宅地の風景を変えたとまでいわれた、アルミサッシのそれに匹敵するのではないだろうか。住宅の外装材には、耐候性、防火性、遮音性、美観など、さまざまな性能が要求される。戦後復興期から1970年代の高度経済成長期に至るまでの長い間、外装仕上げとしては、木造下地の上にモルタルを塗り回す左官仕上げが、安価で性能の良い仕様として普及していた。東京大学名誉教授の内田祥哉先生は、それを冗談半分に「木筋壁クルリート」と呼んでいたことを記憶している。これに対して、外装サイディングは、適切なコストで、外装材としての性能をすべて備えながら、乾式工法によって工期を大幅に短縮することを可能にした。それによって、近来、急速に普及するようになったのである。現在では、多種多様な仕様とデザインの製品が用意され、その選択肢は大幅に広がっている。その幅の広さは、今年の入賞作品にも如実に表れているように思う。