外壁材が重いと、地震時に住まいに大きな負担がかかります。ニチハの外壁材なら1棟あたりの重さは、モルタル塗の1/2以下。地震時の住まいにかかる負荷を軽減します。
■1棟あたりの外壁の重さ
1995年の阪神・淡路大震災で被害にあった住宅は、1981年の建築基準法改正前に建てられた木造住宅がほとんどでした。外壁でいえばモルタル塗りが大部分。調査地域においては、窯業系サイディングを使った住宅の86%がまったく被害がなく、 被害があった住宅でも亀裂や一部脱落などの小さな被害にとどまりました。
■阪神・淡路大震災の窯業系サイディングの被害
※東京大学:1995年8月窯業系サイディング被災調査より(数値は、調査地域の非倒壊住宅のうちの割合を示したもの)
留付金具を使用した施工では外壁と構造体を完全に固定しないため、地震の力が加わっても、外壁に応力が伝わりにくく、ひび割れや地震の際の脱落を防止します。
■地震の揺れと外壁の動き
柱や梁などに直接固定されているから、地震の力を受けた場合に構造躯体の変形力に外壁材が対応できず、ひび割れや脱落が生じることがあります。
外壁へ加わる変形応力が留付金具・釘や胴縁材で緩和され、地震の震動によるひび割れや脱落がしにくくなります。
※窯業系サイディングの金具留め工法や胴縁材を介した釘打ち工法の場合です。(標準留め付け方法の釘打ち施工と金具施工の場合も同程度の耐震性を発揮します。)
ニチハの耐力面材『あんしん』、ニチハ耐震改修面材『あんしん』かべ強化は、地震や台風時の外力から家族と住まいを守ります。従来、耐力壁には主に筋交いが用いられてきましたが、接合部に力が集中することや引っ張り側の力に対して抵抗力が低下する欠点があります。一方、耐力面材は外力を面で受け止め、荷重を分散させるので安心です。無機質系耐力面材は、ロングライフ住宅に適したスケルトン建材(取り替えない主要構造部材)です。