中高層物件への対応

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RC造
鉄筋コンクリート(RC)造の新築、外壁重ね張りリフォームでモエンサイディングが
高さ45m規模まで対応可能。

留付工法別に許容風圧力を設定しております。
建物に作用する「設計風圧力」よりニチハの定める「許容風圧力」が
上回る数値であれば施工が可能です。

RC造/建物高さ16mを超える建築物への重ね張り工法

[適用条件]
本工法は規模の大きな建築物の外壁で、建物高さ16mを超える建築物(45m以下)において、サイディング(16mm厚以上)を安全に使用するための施工条件となります。
施工できる建物は鉄筋コンクリート(RC)造に対する専用の金属胴縁工法または
専用ブラケット工法で、横張り金具施工(専用ロング金具含む)を対象とします。
建物高さ20mを超える場合は施工高さ20m以下ごとに中間水切を用いて緩衝目地を設けてください。
※COOL(ミライア・メモリア)専用の壁つなぎ跡の補修部材をご用意しております。詳しくは最寄りの弊社営業所までお問い合わせ下さい。

金属胴縁工法の施工ポイント

■専用留付金具の施工
point1_tometsuke.webp 留付金具SP(JE1570)は、ステンレステクスネジ(JK1510)で金属胴縁(鋼製下地)を留め付けてください。

■専用ロング金具の施工
point2_tometsuke.webp ロング金具II(JEL570、JEL570S)は、ステンレステクスネジ(JK1510)で留め付けてください。

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例:14階建てマンション(1フロア高さ3m換算)
ご注意:
施工高さ16mを超える建築物の場合、建物に作用する設計風圧力に応じ、留付工法の条件が異なります。 詳しくは最寄りの弊社営業所までお問い合わせください。
※地域により対応可能な工法は異なります。
※防・耐火基準への適合は必要です。

1. 適合対象建築物

1981年(昭和56年)の建築基準法新耐震基準に適合する鉄筋コンクリート(RC)造のうち、構造躯体および既存壁に十分な安全性が確認された建築物
※耐震診断・構造強度の診断は、「日本建築学会・日本建築防災協会・各種協会団体など」が発行する基準・指針などに従ってください。
※RC造は新築も対象です。

2. 建築物の規模・構造

建築規模:高さ45m以下の建築物
※延べ床面積が500㎡を超える大型物件の場合は最寄りの弊社営業所までお問い合わせください。

構造躯体:鉄筋コンクリート造
(打ち放しまたはモルタル仕上げ、タイル仕上げ)

※RC躯体の耐力検討として、現場ごとに引張り荷重確認試験※1で風圧力に対する安全性を確認してください。
※1 推奨試験器 :サンコーテクノ株式会社 テクノテスター RT2000LDⅡ(日本建築仕上学会認定)
※RC造タイル仕上げの場合、専用の改修補助部材を使用してください。

3. モエンの耐風圧条件

建築物に作用する設計風圧力が、ニチハが定める施工条件別許容風圧力を下回ることが条件となります。

建物高さ16m超えのモエンの施工条件別許容風圧力
(社内試験より許容風圧力を設定)

負圧、単位:Pa
工法

下地ピッチ
(mm)
5mm浮き金具留付工法(RC造・金属胴縁工法)
留付金具SP
(JE1570)
ロング金具II
(JEL570、JEL570S)
留付金具+ビス併用
(JE555+ビス補強)
@606 1550 1800 3150
@500※2 1725 2180 3320
@455 1800 2400 3400
@303 3400 3600

※2 下地ピッチ@606mmと@455mmの試験結果より計算で求めた値。

4. 対象となる外壁材

COOL・モエンエクセラード(6尺・10尺品)(横張り限定)

RC造へのモエン重ね張りは、以下の表を参考にモエンの留付工法を選択してください。

[風圧力に対する施工方法対応表]
例)地表面粗度区分Ⅲ地域 MARCシステム金属胴縁工法における施工条件
下表の数字は平成12年建設省告示第1458号 閉鎖型建物、負圧、隅角部にて算出した想定される風圧力です。

胴縁ピッチ606mm以下の場合

負圧、単位:Pa
地表面粗度区分Ⅲ
高さ
(m)
基準風速Vo(m/s)
30 32 34 36 38 40 42 44 46
札幌市
水戸市
静岡市
姫路市
など
東京23区
名古屋市
大阪市
福岡市
など
千葉市
徳島市
宮崎市
など
木更津市
高知市
鹿児島市
など
室戸市
枕崎市
指宿市
など
小笠原村
南種子町
などの離島
屋久島町
などの離島
沖縄全域
名瀬市
など
施工不可
45 1367 1555 1756 1968 2193 2430 2679 2940 3214
40 1304 1484 1675 1878 2092 2318 2556 2805 3066
35 1236 1406 1588 1780 1983 2198 2423 2659 2906
30 1162 1322 1493 1674 1865 2066 2278 2500 2732
25 1080 1229 1388 1556 1734 1921 2118 2324 2540
16m越え20m以下 988 1124 1269 1423 1585 1757 1937 2126 2323

胴縁ピッチ500mm以下の場合

負圧、単位:Pa
地表面粗度区分Ⅲ
高さ
(m)
基準風速Vo(m/s)
30 32 34 36 38 40 42 44 46
札幌市
水戸市
静岡市
姫路市
など
東京23区
名古屋市
大阪市
福岡市
など
千葉市
徳島市
宮崎市
など
木更津市
高知市
鹿児島市
など
室戸市
枕崎市
指宿市
など
小笠原村
南種子町
などの離島
屋久島町
などの離島
沖縄全域
名瀬市
など
施工不可
45 1367 1555 1756 1968 2193 2430 2679 2940 3214
40 1304 1484 1675 1878 2092 2318 2556 2805 3066
35 1236 1406 1588 1780 1983 2198 2423 2659 2906
30 1162 1322 1493 1674 1865 2066 2278 2500 2732
25 1080 1229 1388 1556 1734 1921 2118 2324 2540
16m越え20m以下 988 1124 1269 1423 1585 1757 1937 2126 2323

  留付金具SP (JE1570)    ロング金具II (JEL570、JEL570S)    留付金具 (JE555)+ビス補強併用工法

  留付金具SP (JE1570)
  ロング金具II (JEL570、JEL570S)
  留付金具 (JE555)+ビス補強併用工法

鉄骨造
鉄骨造の高さ16mを超える建物でも、45m規模までサイディングが使用可能に。

留付工法別に許容風圧力を設定しております。 建物に作用する「設計風圧力」よりニチハの定める「許容風圧力」が上回る数値であれば施工が可能です。

[適用条件]

本工法は鉄骨造建築物の外壁で、建物高さ16m以下、あるいは建物高さ16mを超える建物や大面積でモエン16mm厚以上を安全に使用するための施工条件です。
施工できる建物は鉄骨造の建築物に鉄骨胴縁(C形鋼)を下地としたもの(プラスター・モエン外壁耐火構造、センチュリー・モエン外壁耐火構造、ダイケン-ニチハ耐火ウォールC※1を含む)で、通気構法によるモエン21・18・16mm厚品を対象とします。

注)建物の階数や構造によって、必要な防耐火性能が異なります。
  必要な防耐火性能は別途ご確認ください。

地域 全国
構造 鉄骨造
(プラスター・モエン外壁耐火構造、センチュリー・モエン外壁耐火構造、ダイケン-ニチハ耐火ウォールC※1を含む)
耐風条件 平成12年建設省告示第1458号に基づき算出された風圧力が、下表に示すモエンの許容風圧力以下であること
下地条件 風圧力によるたわみ(面外変形)が、支点間距離に対し1/200以下かつ20mm以下であること

※1 ダイケン-ニチハ耐火ウォールCは10尺品が対象です。
※ 縦張り通気金具工法は建物高さ13m以下。

モエンの耐風圧条件

モエンの施工法・下地ピッチ別の許容風圧力(負圧)は表1・表2のとおりです。建築物に想定される風圧力(負圧)より大きい許容風圧力の施工仕様を選定してください。負の風圧力は同じ建物では地盤面の高さに関係なく一定であるため、同一建物で高さに応じて施工仕様を変えることは原則できません。
モエンを高さ方向に連続して施工する場合は、建物高さ20m以下ごとに中間水切を用いて、緩衝目地を設けてください(図1)。

■図1 緩衝目地の設置位置
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[表1]
建物高さ16m超えのモエンの施工条件別許容風圧力(社内試験結果より許容風圧力を設定)

負圧、単位:Pa
留付方法

下地ピッチ
(mm)
通気留付金具(鉄骨下地想定)
通気留付金具SP
(JE1870)
通気ロング金具II
(JEL870、JEL870S)
通気留付金具+ビス併用
(JE825+ビス補強)
@606 1700 2065 3250
@500※2 2060 2505 3700
@455 2265 2750 3900
@303 3400 4130

※2 下地ピッチ@606mmと@455mmの試験結果より計算で求めた値。

[表2]
建物高さ16m以下のモエンの施工条件別許容風圧力(社内試験結果より許容風圧力を設定)

負圧、単位:Pa
留付方法

下地ピッチ
(mm)
留付金具(JE825) 通気留付金具SP
(JE1870)
通気ロング金具II
(JEL870、JEL870S)
一般金具※3+ビス併用
@606 1406 2810 5875 3521

※3 日本窯業外装材協会(NYG)での耐風圧試験評価結果です。

[金具施工] 金具施工では、下表のように留付金具と専用ビスを使用し施工します。一段目から張り終わりまで同じ工法で施工します。

通気留付金具(JE825) 通気留付金具SP(JE1870) 通気ロング金具II(JEL870) 通気留付金具+ビス補強
施工
イメージ
金具留付材:専用ビス(ステンレステクスネジφ4mm×19mm)
留付間隔:606mm以下(耐風圧性能で安全が確認された間隔)
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ニチハの外壁耐火構造